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Argentinean Lucia Puenzo’s debut feature film XXY was screened in September 2015, for the first time in 8 years in Japan. The film hasn’t been distributed in Japan, yet.
ルシア・プエンソ監督/アルゼンチン・スペイン・フランス/2007年/86分

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ウルグアイの小さな港町で両親と住むアレックス、15歳、インターセックス。
女の子として育てられたアレックスの元を、彼らが昔住んでいたブエノスアイレスから友人が訪れます。
彼らが来た、その本当の理由を知らぬまま、アレックスは彼らが連れてきた息子のアルバロと自らのセクシュアリティと自己を探求。
一方、海洋生物学者である父は、男性ホルモンを抑える薬を自ら止めたアレックスを尊重する気持ちと、心配する気持ちの間で葛藤します。
二極化したジェンダーの間で、今と、自分を必死に守ろうとする主人公アレックスの複雑な状況を、映画は医学的な分析や現実性に執着することなく、海や自然のなかにある多様性と対比させ丁寧に描き、どこにも属さない主人公の不安と信念を表現します。

 

監督:ルシア・プエンソ/ブエノスアイレス出身。
ラテンアメリカで特に10年ほど前から注目される女性映画監督の一人で、映画監督デビュー前から小説家としても活動を続けている。 父は1985年の『オフィシャルストーリー』がアカデミー賞外国語映画賞を受賞したルイス・プエンソ(今作ではプロデューサーとして参加)。 31歳にして、彼女の夫であるセルジオ・ビッジオの短編小説『Cinismo』を発展させ監督した『XXY』はカンヌ映画祭批評家週間大賞、ゴヤ賞スペイン語外国映画賞など多くの賞を受賞し、第80回アカデミー賞外国語映画賞アルゼンチン共和国代表作品となる。
長編2作目では『XXY』で主演のイネス・エフロン(Inés Efron)を起用し、自らの小説を映画化した『フィッシュ・チャイルド(Fish Child)』を監督。そして『見知らぬ医師(WAKOLDA/German Doctor)』 では、戦後、南米で潜んだナチスの“悪魔の医師”とアルゼンチンの家族との関係を描き、同作は日本でもソフト化されている。他にもテレビ映画の制作や、短編映画、脚本、小説などを手がける。2015年には、雑誌GRANTA JAPAN with 早稲田文学 で彼女の短編小説が日本語に翻訳され発表されている。

 

上映日:2015年9月10日
場所:セルバンテス文化センター東京 地下1階オーディトリアム
共催:Normal Screen x Instituto Cervantes de Tokio
後援:在日アルゼンチン共和国大使館

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その他ノーマルスクリーンが関わった本作の上映:
在日アルゼンチン共和国大使館主催(メキシコ-ブラジル-アルゼンチン 3x3映画上映会)
上映日:2016年5月13日
場所:セルバンテス文化センター東京 地下1階オーディトリアム