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道をつくる 2022 - 韓国クィアの今、その声のいくつか -


現在の韓国クィアカルチャーにフォーカスした2日間限定イベント!日本末公開の映画上映やジェンダー/セクシュアリティに関するトーク、韓国と日本のクィアコミュニティに作品を残したアーティスト、ジョン・ナファンさんを追悼するポスター展示と映像作品上映もあります。さらに独立出版物や雑貨のポップアップ、ワークショップも開催!Kポップファンもアートファンも共に集る空間へぜひ遊びにきてください。

イベントレポート:http://normalscreen.org/blog/michi22

雑誌Over vol.04にもレポート記事が掲載されています:https://www.overmagazine.net/items/71467931

チケット発売中→ http://michi2022.peatix.com
2022年10月9日 + 10日 at GAKU (渋谷パルコ9階)

ー 上映作品 ー

神の娘のダンス(10月9日+10日)
(ピョン・スンビン 변성빈|2020|24:54|God's Daughter Dances)トランスジェンダーでダンサーのシンミに兵役の義務が課せられる。国民の義務を果たすことにためらいはない。しかし、官僚たちは自分を女性だとは認めてくれない。どうすれば女性だと理解してもらえるのか?

義理の母(10月9日+10日)
(シン・スンウン 신승은|2019|23:46|Mother-in-Law) 
母は娘にキムチを届けようと彼女の一人暮らしの部屋を訪れる。するとそこには、留守番をしている娘の友人がいた。赤の他人が娘の家に転がり込んでいる現状に少々不服な母であったが、話し込むうちに心を開いていく。

マスコット(10月9日+10日)
(キム・リハ 김리하|2019|6:50|Mascot)
ソウルに住むキツネが人気マスコットを目指して日々、養成所に通っている。借金をして丸みのある顔に整形もする。狭い部屋に住み、バイトを掛け持ちして勉強もしながらオーディションを受け続ける。擬人化することで韓国社会における複数の問題を淡いトーンで描いたアニメーション。

啐啄同時/そったくどうじ(10月9日)
(キム・ギョンムク 김경묵|2011|2:00:00|Stateless Things)
ガソリンスタンドで働く脱北者のジュン。裕福な恋人がいるゲイのヒュン。韓国社会に居場所のない若い青年二人の時間が交差し始める、小さな世界を描いた壮大な作品。『はちどり』で注目を集めたキム・セビョクは本作では、ジュンの同僚で朝鮮族の少女を演じ、映画デビュー。初期の実験映像作品が日本のイメージフォーラム・フェスティバルでも上映されたことのあるキム・ギョンムクが重みある劇映画の監督であることも証明した力作、日本初上映! 予告映像
*本作には自殺に関する言及があります。

ウィークエンズ(10月10日)
(イ・ドンハ 이동하|2016|1:38:00|Weekends)
ソウルを拠点に活動するゲイ男性コーラスグループ“G-Voice”の活動を追ったドキュメンタリー。ほとんどのコーラスを自分たちで作詞・作曲し、普段の生活、恋のときめきなどをユーモラスに唄うG-Voice。そのミュージックビデオのようなパフォーマンスに加え、彼らが韓国社会で様々な葛藤を抱えながら生きる姿が鮮やかに描かれる。やがて彼らは社会運動にも参加し韓国社会で苦悩する他団体とも連隊していく。予告映像

ジョン・ナファン追悼:映像作品上映(10月10日)
アネッサの部屋
(ジョン・ナファン 전나환|2020|14:10|Anessa’s room)
梨泰院地区のクラブで新型コロナウィルスの感染が拡がったことをメディアは批判的に大きく取りあげ、現地のLGBTQコミュニティは大切にしてきた文化をも否定された。そんななか、このドキュメンタリーは、自粛をよぎなくされたドラァグクイーンのアネッサにインタビューし、その活動を振り返る。
翻訳/字幕: Sung Nam Han / Q(WE)R International Culture Festival and COIL Inc

For a Flash
(ジョン・ナファン 전나환|2020|26:00|For a Flash)
たった一人、アネッサがステージに立つまでに過ごす時間をじっくりと見つめる。本作はジョン・ナファンの個展で発表され、同じ展示では別のセクションで「アネッサの部屋」が上映された。日本初上映!

よろよろウェディングマーチ(10月10日)
(ホン・ミンキ 홍민키|2021|39:45|I Smell Wedding Bells)​
本作の監督ミンキの実の兄が彼女との結婚による安定した社会制度を享受する一方、その兄と同じくらいの時期に外国人の彼氏と恋愛をはじめたミンキは婚姻やビザなどの制度的な限界にぶつかる。規範的な家庭のなかで日常的に代案を模索しなければならない彼の生活に焦点を当てつつ、実験性や遊び心もあるドキュメンタリー。


ワークショップ(10月9日 14:00〜)
 プラカードを作って東京トランスマーチを歩こう!
by Super-KIKI + 宮越里子|ゲスト:浅沼智也
(チケット購入者のみ参加可能、当日受付、先着順、参加者最高15名を予定)


トーク(10月9日 19:00〜)
 trailer talk 二丁目から梨泰院へ 
東京とソウルのゲイタウンでフロアに流れる“K-POP”から考えるクィアカルチャー、ライフスタイル、政治、恋愛、交差性。
ゲスト:DJ Hugest、ラビアナ(性教育パフォーマー)、キム・サンウ(trailer zine創刊者)

トーク(10月10日 14:30〜)
 これから読みたい、観たい、クィアの物語 
アロマンティック、アセクシャルでトムボーイで人文系大学院生でクィア映&K-POPファン、Zine「A is OK.」の鳥海さんに、最新作『骨噛み』も話題のアニメーション作家・矢野ほなみさんが聴く。



ブース(10月9日+10日)
 本や雑貨などの販売します!
NEWERA Ladies|韓国雑貨 雑貨屋PKP|タバブックス|loneliness books



展示(10月9日+10日)
 ジョン・ナファン追悼:ポスター作品
ジョン・ナファンさんについて:韓国光州で生まれ、ソウルを中心に活動したアーティストのジョン・ナファンは、東京造形大学で絵画を学び(4年修学後中退)、自身のセクシュアリティーを作品のアイデンティティーとして成立させ、クィア・コミュニティーと人権に関する様々な問題をグラフィックとペインティング作品を通して発表した。彼が生涯を通して描こうとしたものはクィア・コミュニティーを構成する人たちの存在と生である。
*会場ではナファンさんのポスターや韓国での個展のために制作された図録の販売も行います!

スペース(10月9日 20:00〜)
 K-POP Lounge
DJ Hugestさんが音楽で会場をあっためてくれるラウンジ!ゆっくり話をしたり踊ったり、ブースや展示をのんびりと楽しんでください。

*上映作品は日本語字幕つき。
*『啐啄同時』には自殺や性交渉に関する描写があります。
*ブースと展示は両日とも同じ内容。
*渋谷パルコには多目的トイレとオールジェンダーに対応をしたトイレおよびお着換えスペースを完備したPersonal Room(オールジェンダートイレ)があります。

【チケット】
Peatixで発売中!http://michi2022.peatix.com/
一般2000円、ユース1500円
・チケットの「ユース」は22歳くらいまでが対象です。ID確認はしません。「一般」はどなたでも購入できます。
・当日券は空席がある場合に販売します。



会場:GAKU(渋谷パルコ9階)
企画:loneliness books x normal screen
特別協力:GAKU
チケット:http://michi2022.peatix.com/
感謝:Homoland|Kowice|佐藤まな|ショートショート実行委員会|AniSeed|東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻|


更新情報
2022/10/1 本ページ公開。
2022/10/6 『ウィークエンズ』と『啐啄同時』の上映日が間違っていたので修正。
20237/4  イベントレポートのページをリンク。