Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】
Apr
27
4:00 PM16:00

Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】

20周年だよ特別上映 クィア・オムニバス映画
Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】

写真:田口弘樹

4月27日 4PM at ネオ書房@ワンダー店 (神保町)

・申込みが予定数に達したので予約受付は締め切りました。
・今後のキャンセル状況によっては若干の枠が空く可能性があります。
・予約なしで当日来場された場合は、整理券をお渡ししてお待ちいただき、会場の状況に応じてご案内します。確実に着席してのご鑑賞をお約束できるものではないことをご了解ください。


2004~2005年の日本製、1作品5分のクィア短編 x 11本を発掘上映!

クィアをテーマに分野の異なるアーティストたちが自身のセクシュアリティを反映させた5分間の映画を作り、2004年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で世界初公開されたオムニバス映画『Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN』 この作品の20周年を祝い、神保町で1回だけの特別上映を行います!

現在も精力的に映画制作や映画出演をする今泉浩一さんと岩佐浩樹さん(habakari-cinema+records)の呼びかけにより、「ひとり5分」という条件のもと、11組の自主映画作家/写真家/漫画家/ドラァグ・クイーン/ダンサー/詩人/アートディレクターなど活動領域も様々な個性が集ったことで、ヴァラエティに富んだ作品たちが生まれました。

駅やレンタルビデオ屋さんでの甘酸っぱい瞬間、台所だったりクラブだったりの歌や踊りのあるコミュニティ、そして頭のなかだけの出来事などなどキュンとなる作品から笑える作品まで様々です。

あの頃が懐かしいあなたもあの頃は赤ちゃんだったあなたも、この機会にぜひ一緒に鑑賞しましょう!

本上映では、発表当時1回のみの上映でお蔵入りになっていた畑智章監督の『The Untitled Slide Show』を20年ぶりに蔵出し、計11本の短編集としてのワールド・プレミア上映となります。

上映後トーク
上映後には本プロジェクトに参加したアーティストのアキラ・ザ・ハスラーさんマダム ボンジュール・ジャンジさん、そして企画者でもある今泉浩一さん岩佐浩樹さんが登壇!飛び入りゲストもあるかも? 聞き手として日本のクィア演劇に関するイベントも行う飛田ニケさんをお迎えします。

開催日時
2024年4月27日(土)
15:30 開場
16:00 上映開始

会場
ネオ書房@ワンダー店
(東京都千代田区神田神保町2-5-4開拓社ビル @ワンダー2F)
 最寄り駅:神保町駅(A1出口を出て右方向に30秒)
 Google Map

入場料
・当日:2,500円
・予約:2,000円
・障害者割引:1,500円
*当日精算(現金のみ)
*全て1ドリンク付き

予約 https://forms.gle/1u8Bio68N3K8o4VR8 


その他
・映画は英語字幕あり。トークは日本語で行います。
・大型モニターでの上映です。
・会場のあるビルにはエレベーターがあります。
・最大50名程度の小さなスペースですので、ご予約をお勧めします。

作品情報
題名:Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】|2004-2005年|日本語|65分|企画・製作:habakari-cinema+records

#00  オープニングアクト "Let's take a trip." ナレーション:葉月螢(ほたる)
#01 『パラレル・コンタクト』監督:長谷川健治朗
#02 『鼻歌をうたう私と颯爽とあるく彼女』監督:iri
#03 『KEY』監督:康延年
#04 『wrap! rap!-10cs3-』監督:うららさとこ
#05 『The Untitled Slide Show』監督:畑智章
#05’『JUICY!』監督:ジャンジ♥
#06 『199X年の必殺技』監督:タカサキケイイチ
#07 『町27』監督:平井優子
#08 『キスしてほしい』監督:今泉浩一
#09 『かがよひ』監督:田口弘樹
#10 『バイバイ・オーバー・ザ・レインボウ』監督:アキラ・ザ・ハスラー
*各作品詳細はこちら

We are celebrating the 20th anniversary of the indie Japanese short film collection Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN on April 27 at Neo Shobo, the same building as the bookstore @Wonder in Jimbocho, Tokyo. Ten artists from various practices were invited to create a 5-minute film, and the collection was premiered in 2004. The spoken language is Japanese, with English subtitles. There is no interpretation for the post-screening conversation, but everyone is welcome. 
RSVP: https://forms.gle/1u8Bio68N3K8o4VR8 

20年後の企画者より皆様へ

当時使っていたのはDVminiで、と書きながらさすがに目眩がしそうになるのですが、20年前は確かにそういう時代だったのでした。使っていた家庭用デジタルカメラの記憶媒体は小さなテープで、そこからパソコンに取り込んで編集して完成品をまたテープに書き出す…という作業でした。いみじくも映像の仕事をしている友人がそれを「映画制作が民主化された」と形容していましたが、ハードウェアの利用しやすさという点では劇的にハードルが下がり、ご多分に漏れず私たちもその数年前から自主映画制作を始めていました。

ただその頃の日本ではゲイやレズビアンの(LGBTQという言葉はまだ一般的ではありませんでした)映像作家、とりわけ自身のセクシュアリティを映画で表現している人に出会うことがほぼなかったので、ならば友人知人、そのまた知り合いなどで表現活動をしている人たちに短編映画を作ってもらってひとつなぎにしたらどうなるだろう?という思いつきと関心から生まれたのが、オムニバス形式の『Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN』です。出来上がったものを眼にして、なんだ日本にも潜在的にこれだけの「クィア映像作家」がいたじゃないか、とひどく心強く思ったことを憶えています。

この20年の間にテープのカメラは退場し、スマートフォンでも桁違いに高画質な映像が撮れるようになりました。インターネット上に映画でもドラマでもない無数の「動画」が洪水のように溢れている状況も、当時は想像しえなかった未来です。それでも相変わらず「クィア映像作品」は質量ともに足りていないような気もしますが、今回上映会という、いささかアナクロかもしれない形で2024年現在の皆さんの目に触れることになる『Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN』が、わけても初めて観る人の中にある何かを触発することができたなら、企画したものとしてこれを上越す喜びはありません。

habakari-cinema+records 岩佐浩樹

 

主催:normal screen / habakari-cinema+records
予約フォーム:https://forms.gle/1u8Bio68N3K8o4VR8 

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レバノン*プリズム*ナイト
Apr
23
7:30 PM19:30

レバノン*プリズム*ナイト

Normal Screen and WAIFU will present Lebanon Prism Night, featuring the Japan premieres of the documentary BEIRUT DREAMS IN COLOR and three recent short films by Paris-based Lebanese artist Hadi Moussally. Hadi will appear after the screening in-person! The films will have English subtitles for non-English languages. At GAKU inside Parco Shibuya on April 23, 2024, start from 7:30PM. RSVP here. (RSVP is full and the form has been closed.)

アラブ系クィアの人たちの声を聴く。
短編映画4作品上映 + トークイベント緊急開催!

4月23日 19:30 at GAKU(渋谷PARCO 9階)
予約 
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b83cc540818331 
*満席につき予約受付は終了しました。イベント開始直前に会場に余裕がある場合のみ入場いただけます。

パレスチナで歴史的な大量虐殺が6ヶ月以上続き飢餓も広がるなか、LGBTQへの支持をうたいながらパレスチナにおける侵略や殺害を無視したり覆い隠そうとしたりする政府やグローバル企業が存在しています。

イスラエル政府は「中東唯一LGBTフレンドリーな国」であることをアピールし、暴力や国際法に反して継続する入植(開拓地や植民地に入って生活)を正当化してきました。この「中東唯一」という語り口は、パレスチナのみならず、他の中東諸国やアラブ人・イスラム教徒全てを暗に対比し、「野蛮」「後進的」「同性愛嫌悪的」という印象付けを行い、西洋諸国から中東諸国に対する植民地暴力の正当化に利用しています。このプロパガンダは「ピンクウォッシング」と呼ばれ批判されていますが、その裏でパレスチナのクィアの人々の生活や語りは常に蔑ろにされ、西洋的な文脈で描かれるものとは異なる中東のクィアの人々の体験を見聞きする機会は日本でも非常に限られています。

レバノン*プリズム*ナイトでは、中東で起きていることやそこに住む人の生活をより身近に感じるために、そして一刻も早い停戦を願い求めながら、パレスチナと隣国で歴史的にも繋がりの多いレバノンに焦点を絞り、以下の内容で映画上映とゲストを迎えたトークを行います!映画は全て日本語字幕つきで日本初上映!

Photographer: Jamal Saidi

BEIRUT DREAMS IN COLOR
クィア プリズム フラッグの発案者でアクティビストでもあるハーメド・スィンノー(Hamed Sinno)は、ゲイであることを公表したおそらくアラブ圏初のロックスターであり、レバノンのベイルートが拠点のバンド、マシュルーウ・レイラー(Mashrouʼ Leila) のヴォーカルと作詞家としても知られている。彼らは中東で大人気のインディーバンドとなるが人気が高まるにつれてヘイト攻撃も増えていった。本作はLGBTQの人々に大きな勇気を与えた彼らの活動と葛藤、そして終幕の背景をとらえたドキュメンタリーだ。彼らの音楽、現地のLGBTQ支援の活動家、カイロのコンサートでレインボーフラッグを掲げたサーラ・ヘガーズィー、そしてファンの声を通し、レバノンやエジプトに住むクィアの人々の様子が活き活きとうつされる。
※本作には自死/自殺への言及がふくまれます。
 『ベイルートは今日も鮮やかな夢をみる』(2022年|29分|監督:マイケル・コリンズ|Karaaj Films)

Thoughtful Robot Productions

 

マシュルーウ・レイラーを Spotifyで聴く



HADI MOUSSALLY WORKS
レバノン出身でパリを拠点に活動するアーティストのハーディー・ムーサッリー(Hadi Moussally)が近年制作した短編映画をたずさえ来日!ハーディーさんがコロナ禍初期に一人で迎えた誕生日に古いVHSテープととともに人生を振り返るMV、欧州に生きる自身にのしかかる二重(アラブ系でゲイ)の差別について身支度をしながら冷静に考えるビデオ、謎多き魅惑的な“生物”サルマー・ザホールがこの世界の創造主に慈悲を求める詩的な8ミリの3作品を日本初上映します。上映後にはハーディーさんから直接お話を聴きます。
 『ベリーダンス・ヴォーグ』(2020年|5分)
 『帽子』(2022年|3分)
 『男の華』(2023年|3分49秒

日 時 2024年4月23日(火) 19:30~21:30
会 場 GAKU(渋谷PARCO 9階|東京都渋谷区 宇田川町15-1)
入場料 1000円〜2000円(スライド式|会場にて現金支払い)
予 約 https://ssl.form-mailer.jp/fms/b83cc540818331 
*満席につき予約受付は終了しました。イベント開始直前に会場に余裕がある場合のみ入場いただけます。

その他
・当日券は空席がある場合のみ販売。
・予約受付は満席になり次第、クローズします。
・会場内では、いかなるヘイト発言や行動は禁止です。
・渋谷パルコのトイレ情報はこちら

*ピンクウォッシュとは何か。日本にもある?「LGBTQ当事者が、イスラエルの虐殺に声を上げるのは自然なこと」と専門家:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_660a06d4e4b007c08f9dfb99

主催 NORMAL SCREEN|WAIFU
協力 GAKU|ABOさん|イスラエルのアパルトヘイトと虐殺に反対するクィア有志一同
連絡先 normalscreen@gmail.com

クィアプリズムフラッグ


2024/4/20 サルマー・ザホールさんのカタカタ表記を修正
2024/4/12 予約受付終了/マシュルーウ・レイラーとハーメド・スィンノーのカタカナ表記を修正/『ベイルートは今日も鮮やかな夢をみる』説明文に加筆
2024/4/11 冒頭英文中の予約リンクを修正
2024/4/10 ハーディーさんのカタカナ表記を修正
2024/4/9 本ページ公開

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神はエイズ
Dec
14
7:30 PM19:30

神はエイズ

同性愛嫌悪を露骨に表現した極右ボルソナーロ政権のなか大胆に制作を続け欧米の映画祭でも熱い視線が注がれるブラジルのクィア映画。なかでもでも注目のグスタボ・ヴィナグリが監督した2作品をTOKYO AIDS WEEKS 2023でスペシャルゲストを迎えたトーク(手話通訳付き)とともにお届け!

12月14日(木) 19:30〜21:30
会場:CASE Shinjuku
(東京都新宿区高田馬場1-28-10 バンフォーレ三慶ビル4階)

『神はエイズ』
(監督:グスタボ・ヴィナグリ&ファビオ・レアル|2021年|82分|ブラジル) 

ブラジルに住むHIV陽性のアーティストと活動家/医師の8人が、世間の無知やゲイ・シーンにおける人種差別、そしてHIV/AIDSに感染した女性たちの存在が十分に知られていないことに対して声を上げる姿をとらえたドキュメンタリー映画。
HIVの流行から40年以上がたち、現在ではHIVに感染しても正しい治療を受ければ検出されないレベルまでウイルスを抑えることができ、感染しない。それにも関わらず偏見やスティグマが世界の多くの地域に蔓延る。
ダンス、パフォーマンス、詩を通して、HIVに対する新しいイメージを提示し、自分たちの身体と死に対する理解を深める。

 ゲスト 
・川口隆夫(ダンサー、パフォーマー)
・マダム ボンジュール・ジャンジ(ドラァグクイーン/アーティスト)
・福正大輔(HIV陽性者/スティグマファイター)

上映後トークには、2021年に「ウイルスがヒントをくれる未来」というテーマでプロジェクト型作品を共同で発表されたダンサーの川口隆夫さん、NPO法人aktaの理事でもあり新宿二丁目を中心に「Living Togetherのど自慢」を50回以上行っているマダム ボンジュール・ジャンジさん、HIV陽性であることを公表し映画や演劇などを通し自らの体験を共有しスティグマと戦う福正大輔さんの3人がそれぞれのクリティヴな表現の経験と本作について話し合います!
*手話通訳あり

資料代:1000円(現金のみ|自由席|事前予約制)
予約ページ:https://forms.gle/LSuehroq4jm61sm77
・開場はイベントの開始の30分前を予定。以下ページより事前に予約してください。
・作品には性的描写がふくまれます。

主催:TOKYO AIDS WEEKS 2023|Normal Screen|科研若手研究「エイズアクティヴィズムと世代継承性の経験的研究」(大島岳)

— 関連上映 —

虎の子 三頭 たそがれない

12月7日(木) 19:30
会場:渋谷ユーロライブ

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虎の子 三頭 たそがれない
Dec
7
7:30 PM19:30

虎の子 三頭 たそがれない



東京初上映 + トーク
12月7日(木) 19:30〜21:30
会場:渋谷ユーロライブ
入場料:1000円(現金のみ|自由席|ご来場順に入場)
・開場はイベントの開始の30分前を予定。予約なし。直接開場におこしください。座席予約はありません。

近未来のサンパウロ。脳に影響を及ぼすウイルスが街にひろがり人々の記憶力は低下し、国家は独裁政権や植民地主義の歴史を忘れているようだ。そのうえ資本主義が充満したこの街を若いクィアの3人がさまよい、HIVと生きる体験を共有したりインフルエンサーに出会ったり頼りない大人たちと時間を過ごしながら、どこかへ導かれる。極右ボルソナーロ政権下とコロナ禍に、ブラジル注目の若手映画作家が皮肉とユーモアたっぷりに今日のブラジル社会を描き、2022年に世界の映画祭で高く評価された作品!


上映後には、豪華ゲストが登場!

ブラジルにもルーツがありドラァグ・クイーンとして華麗なパフォーマンスを披露しつつ性に関する知識を広める活動もしているラビアナ・ジョローさん、新宿二丁目のパーティなどでセクシーなオーラでオーディエンスを魅了し今年は俳優デビューも果たしたダンサーのTENさん、自身の依存症体験を共有しながら若者との交流を通し依存症に関してより話しやすい場をつくる風間暁さんともに作品について振り返ります!
*手話通訳あり

『虎の子 三頭 たそがれない』
(監督:グスタボ・ヴィナグリ|2022年|84分|ブラジル|日本語字幕)

「虎の子 三頭 たそがれない」 東京初上映 + トーク
入場料:1000円(現金のみ|自由席|ご来場順に入場|余裕をもって来場してね!)
12月7日(木) 19:30〜21:30
会場:渋谷ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1-5)
主催:Normal Screen|TOKYO AIDS WEEKS 2023

このイベントはTOKYO AIDS WEEKS 2023に参加しています!
TOKYO AIDS WEEKS 2023では東京近郊で行われる多くのイベントを紹介しています!
詳細はウェブサイトをチェック:https://aidsweeks.tokyo/

 

— 関連上映 —

神はエイズ

12月14日(木) 19:30
会場:CASE Shinjuku

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Everyone I Know Is Sick
Dec
3
3:00 PM15:00

Everyone I Know Is Sick

 本編配信中! 

日本語字幕つき本編を公開しました!(12月10日)
配信は上記の日本初上映後(12月3日)にこのページで公開します!

みんな何かの病を抱えている

Visual AIDS
 Day With(out) Art 2023
   Everyone I Know Is Sick

HIVとその他の病や障害をつなげる世界から集まった映像5作品、日本初上映 + 配信

HIV、COVID-19、メンタルヘルス、加齢など様々な体験を見つめる短編ビデオ作品集【Everyone I Know Is Sick】
ニューヨークのアート団体Visual AIDSはこの映像集で、HIVや障害を例外的なものとしてではなく、一般的な体験として考える機会を与えてくれます。

アーティストたちは、今なお続く複数のパンデミックと闘っているこの世界において、障害や病気をもつ人々の知識と専門性を全面におしだしています。

参加アーティスト/ タイトル

ドリッサ・メディーナ & アナニアス・P・ソリア(アメリカ)
「ヴィエヒート/エンフェルミート/グリート(老人/病人/叫び)」
サンフランシスコ・ベイエリアのアーティストであり移民でもあるアナニアスが、民俗舞踊「ダンサ・デ・ロス・ヴィエヒートス(老人の舞)」を踊る。「老人の舞」のルーツであるメキシコのミチョアカン州で生まれたアナニアスは、彼のスピリチュアリティ、HIV由来の長年の障害、そして世界における居場所探しというレンズを通して、伝統舞踊の振付を解釈してゆく。

ドロシー・チュン(香港)
「心雑音」
「心雑音」は、映画作家チュンと香港に住む若者ディーンとの間の詩的な対話である。ディーンは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの初期を先天性の障害およびHIVと共に生きた経験を振り返り、日常的に繰り返される医療上の困難に相対する「自己」の感覚を語る。

ボー・ゴメス(カナダ/フィリピン)
「僕の整えたベッド」
本作における「ベッド」は、単なる病や孤独の場ではなく、慰めとエージェンシーの生きる空間である。HIVと共に生きる2人のフィリピン人男性が語る物語を通して、あまねく広がるパンデミックのさなかにおけるケア、回復、そして豊潤性のあり方が探られる。

カート・ウェストン(アメリカ)
「光を失う」
「光を失う」は、長年のAIDSサバイバーであり、サイトメガロウイルス性網膜炎で視力を失ったアーティストが、この世界に留まろうと苦しくも藻掻く様子を映し出す。実験的なセルフポートレートである本作は、分解され断片化されてゆくアーティストの身体を感じさせるとともに、視力喪失、長期にわたるHIV感染、そして数十年服用し続けた抗レトロウイルス薬の累積的影響を描き出す。

ハイウラ・フェルナンデス & リリ・ナシメント(ブラジル)
「あの子はAID$」
「あの子はAID$」は、1990年にHIVをもって生まれたブラジルの活動家・アーティスト、リリ・ナシメントの物語である。限られたイメージやイデオロギーがAIDS産業に浸透している中、リリはHIVと共にある生をめぐるナラティヴを押し広げようと尽力してきた。

Beau Gomez, This Bed I Made| Dolissa Medina and Ananias P. Soria, Viejito/Enfermito/Grito (Old Man/Sick Man/Shout)| Dorothy Cheung, Heart Murmurs| Hiura Fernandes and Lili Nascimento, Aquela criança com AID$ (That Child with AID$)| Kurt Weston, Losing the Light, 2023. Commissioned by Visual AIDS for Everyone I Know Is Sick



Day With(out) Art 203主催:Visual AIDS
日本語字幕つき配信主催:Normal Screen

 日本初上映 

第37回日本エイズ学会学術集会・総会(京都)の市民フォーラム《+People 2023+  HIV感染症がつなぐ人々 ~今に生きる40年の歴史とこれから》で本作特別上映とトークが行われます!

15:30-17:00
  ビジュアル・エイズ短編映像集《Everyone I Know Is Sick》上映
  【併映】台湾でHIVと生きる女性と韓国のゲイ男性の声を届ける2作品

18:00-20:30
  ダムタイプ《S/N》記録映像上映とトーク

《HIV/エイズ40年の歴史とこれからを知る・考える・つながる》

12月3日 15:00~
京都・龍谷大学響都ホール校友会館(アバンティ9階)
※ホールへの入場には当日15時より受付にて配布する整理券が必要です。
詳細:https://www.c-linkage.co.jp/aids37/
主催:第37回日本エイズ学会学術集会・総会 
企画運営:第37回日本エイズ学会市民フォーラム実行委員会



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QUEER VISIONS 2023
Nov
18
1:00 PM13:00

QUEER VISIONS 2023

クィア映画の上映とゲストを招いたディスカッションをおこなう1日だけの特別な集い。
今年はレズビアン映画についてのドキュメンタリーや日本で1998年に制作されたニューハーフやトランスジェンダーの姿をとらえたドキュメンタリー、映画祭でも注目の集まる現在のブラジル短編映画集を上映!スペシャルゲストには、三橋順子さんと宮田りりぃさんをお迎えします!

日時:11月18日(土) 午後1時〜8時
会場:同志社大学 寒梅館 - クローバーホール
(京都市上京区御所八幡町103
 間違った住所を掲載していたので修正しました。
資料代:500円
(現金受付|予約不要|直接会場にお越しください。)

我慢と辛抱のかいあって




 ______ プログラム _______

◎ 現代ブラジル短編セレクション
極右ボルソナーロ政権にも屈せず、若い才能たちが表現した多様な4本の作品を日本初上映!予期せぬ他者との出会い、世代を超えた交流、ダンス、日常にある危険... これらが現在のブラジルで生きる恋人たちや母、トランスの子どもや奴隷制の歴史と向き合うアーティストの視線を交えて描かれる。

⚪︎土地なきものたち(監督:Anderson Bardot | 2020年 | 25分)
⚪︎プライベート写真(監督:Marcelo Grabowsky | 2020年 | 20分)
⚪︎住めない星(監督:Matheus Farias & Enock Carvalho | 2020年 | 20分)
⚪︎我慢と辛抱のかいあって(監督:Érica Sarmet | 2021年 | 26分)

住めない星

プライベート写真

土地なきものたち

◎ ダイク、カメラ、アクション!
(監督:Caroline Berler|2018年|61分|アメリカ)

LGBT映画でも、女性映画でもなく、レズビアンによるレズビアンのためのレズビアンについてのドキュメンタリー映画。ローズ・トローシュ、バーバラ・ハマー、デジレー・アカヴァン、スー・フレドリック、リサ・チョロデンコ、シェリル・デュニエ、イヴォンヌ・ウェルボン、ルビー・リッチ、サラ・シュルマンらが愛する映画、影響を受けた映画について語り、そして「自分たちが映画に表象されるのを見ること」の重要性について語る。日本初上映!
*上映後に菅野優香さんによる解説/トーク。

予告映像

◎ We are Transgenders.  - 性別を越え、自分らしく生きる!- 
(監督:尾川ルル|1998年|78分|日本)

主に関西で生きる大勢のトランスジェンダーの人々についての貴重なドキュメンタリー。1990年代後半にトランスジェンダーやニューハーフやおなべやおかまとして生活する人々が職場や家で日常をおくる姿を丁寧にとらえ、それぞれの想いや考えに耳をかたむける。様々な差別の現実と向き合いつつ、勉強会や豊かなコミュニティの様子もあり、後半には温泉旅行のいきいきした雰囲気が映像におさめられている。
*上映後に三橋順子さんと 宮田りりぃさんによる解説/トーク。

 ______ タイムテーブル _______

12:30PMごろ開場

  前半

1PM〜2:30PM
ブラジル短編集

2:45PM〜4:30PM
「ダイク、カメラ、アクション!」
トーク/解説 菅野優香さん

  後半

5:30PM〜8PM
「We are Transgenders.」 
トーク/解説 三橋順子さん x 宮田りりぃさん


QUEER VISIONS 2023
日時:11月18日(土) 午後1時〜8時
会場:同志社大学 寒梅館 - クローバーホー(京都市上京区今出川通り烏丸東入)
資料代:500円(現金受付|予約不要|直接会場にお越しください。)
主催:Queer Vision Laboratory|Normal Screen









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シュー・リー・チェン来日トーク「<SF・ニュー・クイア・シネマ >の実践!」
Nov
3
3:00 PM15:00

シュー・リー・チェン来日トーク「<SF・ニュー・クイア・シネマ >の実践!」

日時:2023年11月3日(金) 15:00 -17:00
会場:桑原商店 (​​東京都品川区西五反田2-29-2)  GoogleMap
出演:シュー・リー・チェン、秋田祥(映画プログラマー)、四方幸子(エコゾファー)
入場料:1,500円(ワンドリンク付)
当日先着30名様/日英通訳付
入場料は現金のみ受付。

Conversation with Shu Lea Cheang (in-person) - with English/Japanese interpretation
November 3, 2023
15:00 -17:00
at Kuwabara Shoten near Gotanda station in Tokyo. GoogleMap


80-90年代にNYでメディアアクティビズムやビデオアートに関わって以来、メディアアートやアクティビズムの先陣を切ってきたシュー・リー・チェンが、新作映画『UKI』を携えて来日!現在パリを拠点にする彼女に、これまで深く関わり変化と発展を見つめてきたメディアアートとクィアアート/映画、とりわけ<SF・ニュー・クイア・シネマ >についてお話をうかがいます。

UKI, Shu Lea Cheang 2023 still by J.JackieBaier

シュー・リー・チェン(Shu Lea Cheang):ジェンダー・ベンティング&ハッキングをアートの実践として展開するメディアアーティスト、映画監督。《BRANDON》 (1998-99、NYグッゲンハイム美術館初のウェブ委嘱・収蔵作品)で、ネットアートのパイオニアとして注目され、2019年の第58回ヴェネチア・ビエンナーレでは台湾代表としてメディア・インスタレーション《3x3x6》を発表するなど、世界各地で先鋭的な活動を長年展開。<SF・ニュー・クイア・シネマ >という独自のジャンルを築き、『フレッシュ・キル』(1994)、『 I.K.U.』 (2000)、 『FLUIDø 』(2017)を発表。最新作『UKI』(2023)は、 LASアート財団(ベルリン)、ポンピドゥーセンター(パリ)、MoMA(NY)、ICA(ロンドン)、台北市立美術館などでプレミア上映が行われ大きな反響を得た。現在 Hope, Techno-humanities (イタリア)と Attention After Technology(ノルウェー)で展示中。http://mauvaiscontact.info

秋田祥(Sho Akita):2015年よりノーマルスクリーン主宰。国内外の映画を主に東京で上映/紹介。2020年、Visual AIDSによる国際キュレーターレジデンシーに選ばれ、アーティスト古橋悌二のニューヨークでの足跡を追い、彼が関わった日米交流について調査している。

四方幸子(Yukiko Shikata):「対話と創造の森」アーティスティックディレクター。美術評論家連盟会長。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、武蔵野美術大学・IAMAS・國學院大学大学院非常勤講師。「情報フロー」という世界観から、1990年代より諸領域を横断する先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。著著に『エコゾフィック・アート - 自然・精神・社会をつなぐアート論』(2023)、共著多数。yukikoshikata.com

日時:2023年11月3日(金) 15:00 -17:00
会場:桑原商店 (​​東京都品川区西五反田2-29-2)  GoogleMap
主催:ノーマルスクリーン|協力:桑原商店、四方幸子

= = = = = = = = = = = =

[シュー・リー・チェン最新作『UKI』(2023/80分)上映スケジュール]
11月1日:アップリンク京都(日本初上映)https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2023/14260
11月4日:アップリンク吉祥寺 https://joji.uplink.co.jp/movie/2023/19466

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道をつくる 2023
Sep
23
to Sep 24

道をつくる 2023

東アジアのクィアカルチャーをみつめるイベント「道をつくる」開催!
今年は「東アジア」の「性的マイノリティ(クィア)」の体験を中心にし、さらに、「若い世代と上の世代」を繋ぐことに重点を置く上映と会話を2日間で行います!

道をつくる 2023
 東アジアのクィアたち、つながるジェネレーションズ

東アジアにおける性的マイノリティの存在はこれまで語られることは多くありませんでした。しかし、近年では台湾で同性婚が法制化されたり、少しづつ変化の兆しがみられ、ソーシャルメディアの影響もあり若い性的マイノリティたちの可視化はすすんでいます。そんななか、過去には異性と結婚したり、クローゼットの中で生きるケースが多かったのではと想像される現在60代以上のクィアの人々は、どんな人生を送ってきて、変わりゆく時代の中でどんなことを考えているのでしょうか。これまでの活動、運動、ライフストーリーをアーカイヴして次の世代に伝えていこうという機運が、今、同時多発的に東アジア各地で生まれています。この機会にクリエイティヴな作品や活動を通じて世代を越えたつながりの場を作ります。

*トークには手話通訳がつきます。

開催日:2023年9月23日、24日
会 場:GAKU(渋谷PARCO 9階)
チケット:https://michi2023.peatix.com/

===== 詳細 =====

◎トーク 台湾同志ホットラインとおばあちゃんのガールフレンド
台湾同志(LGBTQ+)ホットライン協会と会場をオンラインで繋ぎ、中高年レズビアンの多彩な青春をインタビューした本「おばあちゃんのガールフレンド」(サウザンブックスから近日出版)に登場する方に台湾の高齢LGBTQの皆さんの経験についてお聞きします。本についてはこちら:​​https://greenfunding.jp/thousandsofbooks/projects/6228 
聞き手:矢野ほなみさん

◎トーク 「ゲイのみなさん、元気でやってますか?」タックさんの生きる技術
新宿三丁目で1982年からゲイバー「Tac’s Knot」を経営しつつ執筆そしてアート作品を発表し続けてきた大塚隆史(タック)さん。70年代にLGBTQの人へ向けて「元気でやってますか?」とラジオ番組「スネークマンショウ」で話しかけていたタックさん。当時の「スネークマンショウ」の音源を聴きつつ、これまで表現してきたことや最近気になることについて話していただきます。
聞き手:TANさん

◎トーク イトー・ターリさんのこと 遺された資料とスピリット
レズビアンであることを公表しながら日本のパフォーマンスアートを牽引してきたイトー・ターリさん。2年前の9月に亡くなられたターリさんのことを想いながら、彼女の活動に触れてこなかった方にもぜひこの機会に知ってほしいです。登壇してくれるのはターリさんの資料や遺品整理をされている「ターリの会」の皆さん!
ターリさんの記録映像の一部がこちら鑑賞できます:https://ipamia.net/tari-ito/(IPAMIA)
聞き手:近藤銀河さん



◎映画「楽園」
(監督:ホン・ミンキ|2023年|30分|韓国)
ソウルにあった古いハッテン映画館とそこの常連だった人たちの記憶から、これまで歴史から失われてきた1970〜1980年代にかけての韓国のクィア・カルチャーの黎明期を鮮やかに描き出す。現存する当時の劇場内部へ妖精のようなストーリーテラーが私たちを案内してくれるちょっと不思議なドキュメンタリー、日本初上映!
* 上映後には監督のホン・ミンキさん&プロデューサーのトッド・ヘンリーさんとオンラインで繋ぎQ&Aを行います。

◎映画「スクスク 叔・叔」
(監督:楊曜愷 レイ・ヨン|2019年|92分|香港)
生涯自分の性的アイデンティティを明かさずに生きてきた60代のホイと70代のパクは香港の街で偶然出会う。孫もいる二人は恋に落ちるが家族に縛られ厳しい現実に直面する。乗り越えなければいけない壁の前に立ちすくみながらも、これから起こり得るかもしれない未来について思いを馳せる。香港の年配ゲイ男性への綿密な聞き取り調査に触発された本作は、血縁や家族の意味について問いながら、香港のゲイコミュニティの暖かさも描く。アジアのクィア映画史に残る傑作。
* 上映後には監督のレイ・ヨンさんがオンラインで会場の質問に答えてくれます!

◎映画「外出禁止令の夜」
(監督:翁語彤 ウェン・ユートン|2020年|20分|台湾) 
1979年、戒厳令下の冬の台湾。雑誌『美麗島』主催の反政府デモに参加した人々の逮捕が続くなか、街には夜間外出禁止令が出されていた。しかしある学生は好奇心から謎めいた青年を追って廃屋に入る。二人はそこで恐怖を交換し、互いの信頼感を築いていく。ツァイ・ミンリャンの『郊遊 <ピクニック>』の制作に参加しキャリアをスタートさせ、現在は東京を舞台にした長編劇映画を準備しているウェン・ユートンの作品を日本初上映!

◎映画「赤いスカート」
(監督:王凯旋|2018年|33分|中国)
1990年代前半。ある田舎の織物工場で働く若いチェンシーは男性として過ごしていた。しかし、夜には赤いスカートでそっと出かける。そして日中は優しくて美しい同僚の仕草を横目で研究する。そんな日々を過ごすなかでチェンシーはなりたい自分により近づくために自分の背中を押し始める。監督は、実写映画「封神演義」3部作の助監督を務め今後も期待される。

◎映画「新宿ボーイズ」
(監督:キム・ロンジノット、ジャノ・ウィリアムズ|1995年|53分|イギリス)
90年代、歌舞伎町のクラブでホストとして働く3人のドキュメンタリー。「おなべ」と自称しながら競争の激しい世界で働く彼らの様子や恋人との会話から堂々と生きる姿が捉えられている。当時、イギリスのBBCで放送され注目を集めた。

◎出店 loneliness books(東アジアのクィアのアートやZineを紹介する本屋さん)
◎出店 タバブックス(雑誌「仕事文脈」、韓国の本の翻訳出版やエッセイ集などを2012年から手がける出版レーベル)
◎出店 サウザンブックス(クラウドファンディングで成功した世界の絵本やコミックや小説などを翻訳している出版社)

◎K Pop Lounge
DJ Hugestさんが音楽で会場をあっためてくれます!踊ったりゆっくり話したりしましょう。

入場料:ユース:1500円
    一般:2000円
    一般応援チケット:3500円
    特別応援チケット(2日間出入り自由):12000円

チケット/入場について
・チケットは1日通しです。(1日出入り自由)
・チケットの「ユース」は25歳くらいまでが対象ですがID確認はしません。
・「一般」はどなたでも購入できます。
・当日券は空席がある場合に販売します。(現金のみでチケット販売)
・応援チケットについて:アジアのクィアカルチャーの可視化と交流を広げていくために、そして若い方がアクセスしやすい価格設定での継続を実現するために『道をつくる』プロジェクトに賛同いただける方はぜひ応援いただけると嬉しいです。

注意事項
・会場内では、いかなるヘイト発言や行動は禁止です。
・ヘイト発言や行為をされた方には、退場していただきます。

主催:loneliness books|normal screen
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]|台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
特別協力:GAKU
字幕協力:NPO法人レインボー・リール東京

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あの夏のアダム in 京都
Sep
10
6:00 PM18:00

あの夏のアダム in 京都

【1日限定上映】あの夏のアダム

リース・アーンスト監督
オンラインQ&A開催


2019年/アメリカ/95分/英語/コメディ、ドラマ/原題:ADAM/配給:ノーマルスクリーン)

監督:リース・アーンスト

出演:
ニコラス・アレクサンダー(「呪われた老人の館」)
ボビー・サルボア・メネズ(「TECHNOLOGY」「アイ・ラブ・ディック」)
マーガレット・クアリー(「メイドの手帖」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)
レオ・シェン(「Lの世界 ジェネレーションQ」)

その他出演者:MJ・ロドリゲス(POSE/ポーズ)/クロエ・レヴィン(The OA)/アナ・ガステヤー(ワイン・カントリー)


9/10 14:30から開催
チケット予約(みなみ会館ウェブサイト)https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/26889/
8/26㊏10:00よりチケット販売開始いたします。

記事:京都みなみ会館、閉館1カ月前も攻め続ける「ミニシアター魂」https://www.lmaga.jp/news/2023/08/719225/

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Aug
26
4:00 PM16:00

あの夏のアダム in 小田原

2023年8月26日 (土)
at BLEND PARK(小田原市国府津)
予約:
https://forms.gle/Y47VN5Fmu1XhtgnN7 

熱海を中心に上映活動をされている熱海シネマと静岡県三島を拠点にする翻訳/出版プロジェクトC.I.P. Booksノーマルスクリーンが神奈川県小田原市の国府津でイベントを開催!

今年4月に渋谷で日本初上映され話題を集めた青春映画「あの夏のアダム」を上映します。ニューヨークでのひと夏の時間を描いた本作を、目の前に海の広がるゆったりとした会場でぜひお楽しみください。上映の前後には、近隣地域からさまざまなお店が参加するマーケットも開催。「あの夏のアダム」上映後には、お互いに感想や意見交換をしながら過ごせるような、おしゃべりタイムも設けます!

どうぞお気軽に遊びに来てください!

◎ 予約はこちらから: https://forms.gle/Y47VN5Fmu1XhtgnN7 
(人数を把握するために予約をしていただけると助かります!)

映画についてはこのページの下の方をご覧ください。

 TIMETABLE 
4PM〜 マーケット
6PM〜 『あの夏のアダム』上映(95分)
上映後:おしゃべりタイム
 みんなで感想などを話しましょう!

マーケット出店:LIBER(ZINE)/minmin studio(雑貨、タロット)/本屋「南十字」/Osou31カフェ(お惣菜)/SHE SAYS distro(Zineなど)/ C.I.P. Books/ノーマルスクリーン and more!

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会場:BLEND PARK
 神奈川県小田原市国府津2-6-17
 https://seisho-blend.com/ 
 JR 東海道線 国府津駅より徒歩9分

入場料:1500円
 会場で現金でお支払いをお願いします。

パーキング情報:BLENDパーキング15台※時間貸し(5時間500円) その他 有料パーキング周辺にあり。

主催:熱海シネマ、C.I.P. Books、ノーマルスクリーン

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2006年。全米レベルで同性婚が合法化される10年近く前、黒人大統領の登場がまだ想像し難かった時のアメリカ。ぎこちない思春期を生きる高校生のアダムは親から逃れ、姉のいるニューヨークで夏休みを過ごすことにした。レズビアンの姉ケイシーとともに初心なアダムは都会の刺激的なレズビアンやトランスジェンダーの人々の運動やカルチャーに足を踏み入れる。そして、そこで出会った年上のジリアンに一目惚れ...!しかし、アダムは彼女からトランス男性と勘違いされてしまう。訂正する機会を逃していくうちに関係は深まり、ブルックリンのクィアコミュニティでの経験も増やしていくアダムの状況は、どんどん複雑になっていく。

ドラマ「トランスペアレント」全シーズンでプロデューサーを務めたトランス男性の監督リース・アーンストの長編デビュー作
監督は、Amazonプライム製作のドラマ『トランスペアレント』のプロデューサーで自身でも映画制作を続けてきたリース・アーンスト。スマートフォンもまだなかった2006年にブルックリンに住んでいた彼は、トランスジェンダー男性として、原作小説におけるトランスジェンダーの人々への眼差しをより当事者に寄り添った描写に変換し脚本を仕上げ、若者たちの生み出すクィアカルチャーをぎこちなかった部分も含め内側からの視点で描いている。

主人公アダムの破天荒な姉は、本作発表後に製作されたNetflixドラマ『メイドの手帖』やタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で話題のマーガレット・クアリーが演じ、アダムが恋をするジリアン役は遠藤麻衣子の『TECHNOLOGY』やドラマ『アイ・ラブ・ディック』のボビー・サルボア・メネズがみずみずしく演じている。その他、ニュアンスあふれる本作にはトランスジェンダーのキャラクターたちが多く登場し、実際にトランスジェンダーやノンバイナリーの俳優が鮮やかに演じている点にも注目!


・2023/8/9出店リストに SHE SAYS distroを追加しました。
・2023/8/4 マーケットで参加予定だった「社会実験室 踊り場」の皆さんは諸事情で参加が不可能となりました。

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中村キース・ヘリング美術館 クィア・フィルム上映会
Jun
24
to Jun 25

中村キース・ヘリング美術館 クィア・フィルム上映会

日本初公開作品を含むLGBTQ+をテーマにした映画を2日間で6作品上映する中村キース・ヘリング美術館の上映イベントをノーマルスクリーンはお手伝いしています。

本上映会では、多様な「クィアネス(クィアであること)」を紹介するため、当館ならではの視点で4カ国、6本の映画を選定しました。キース・ヘリングと関係の深いダンサー・振り付け家のビル・T・ジョーンズのダンスで紡がれる作品『無題』や日本の馴染み深い風景と柔らかな歌声、音楽とともに描かれる『ビバリー・グレン=コープランド (In the Making)』、政治への鋭い批判とフィクションを織り交ぜた日本初公開作品『虎の子 三頭 たそがれない』など、中村キース・ヘリング美術館によるプログラムだからこそご覧いただけるラインナップです。
https://www.2023exhibitions.nakamura-haring.com

『虎の子 三頭 たそがれない』 監督:グスタボ・ヴィナグリ|2022年|ブラジル

本上映会では少しでも多くの方にクィア・フィルムの多様な表現にふれていただけるよう、ナイトミュージアムの時間に上映される長編作品を含む、6本の映画すべてをご覧いただける2デイパスをワンコイン(500円)で販売します。特に、メイン会場である特設会場では、アニメーション、ドキュメンタリーなど4本の短編作品合計約70分を終日連続上映。好きな時間から鑑賞することができますので、クィア・フィルムやプライド月間に興味があるけれど、足を運べていなかったという方でも、旅の予定に合わせて気軽にお立ち寄りいただけます。

_____ 上映作品 ______

虎の子 三頭 たそがれない
監督:グスタボ・ヴィナグリ|2022年|ブラジル|Três Tigres Tristes|84分|日本初上映!

近未来のサンパウロ。脳に影響を及ぼすウィルスが街にひろがり人々の記憶力は低下し、国家は独裁政権や植民地主義の歴史を忘れているようだ。そして資本主義が充満した街を若いクィアの3人がさまよい、HIVと生きる体験を共有したりインフルエンサーに出会ったり頼りない大人たちと時間を過ごしながら、彼らはどこかへ導かれる。極右ボルソナーロ政権下とコロナ禍に、ブラジル注目の若手映画作家が皮肉とユーモアたっぷりに今日のブラジル社会を描き、2022年に世界の映画祭で高く評価された作品。

So Pretty
監督:ジェシカ・ダン・ロヴィネッリ|2019年|アメリカ|83分

80年代のベルリンに住む4人の恋人たちのコミュニズムをテーマにした小説をもとに、NYで共に暮らし生きのびようとする若者たちのクイア・ポリアモリーコミュニティの姿を捉えた作品。ダンスミュージックの身体感覚が織り込まれた映画であると監督が語るように、若者たちがクラブに繰り出すシーンは、身体に渦巻く感情を暗闇の中で時々光に照らされる姿で表現しているようでもある。

ゲニウス・ロキ
監督:エイドリアン・ミリガウ|2019年|フランス|16分

孤独な若者レーヌはある夜、都会の大混乱のなかに動く何かを見出す。生き生きとした案内人のような何かを。水彩画や版画など、20世紀美術に精通した監督により絵画の技法を駆使した美しい映像で描かれる物語。アニメーションならではの心情の表現やクィアネスの表現が注目される。アヌシー国際アニメーション映画祭や新千歳空港国際アニメーション映画祭で受賞したアニメーション。(字幕協力:新千歳空港国際アニメーション映画祭)
Image: Kazak Production

ビバリー・グレン=コープランド(In the Making)
監督:ショーン・オニール|2019年|カナダ|Beverly Glenn-Copeland episode from In The Making

50年の時を経て世界的に再注目されることとなった音楽家ビバリー・グレン=コープランド。そのきっかけは彼が1986年に発表したアルバムのカセットを新潟のレコード屋が発見し販売したことだった。今作では彼の70年以上の人生が新潟のSHE Ye,Ye Recordsを訪ねる旅を通し描かれる。カナダの公共テレビで放送されたドキュメンタリーシリーズ「In the Making」シーズン2のエピソードの1つ。日本初公開。(字幕協力:カナダ大使館)
Image © White Pine Pictures 2019

無題(ビル・T・ジョーンズ)
監督:ジョン・サンボーン、メアリ・ペリロ|1989年|アメリカ|10分|Untitled(John Sanborn and Mary Perillo in collaboration with Bill T. Jones)

​ビル・T・ジョーンズがダンサー兼振り付け家のアーニー・ゼーンの人生と作品を讃える。ビル・T・ジョーンズはキース・ヘリングがボディペインティングや公演のためのポスターや舞台セットを担当したこともあるアメリカの著名なダンサー、振付家。1988年にエイズにより亡くなったゼーンの長年のパートナーだったジョーンズが彼の記憶を巧みで流れるような踊りや写真で呼び起こす。
Image: Courtesy of Electronic Arts Intermix (EAI), New York.

アナザー ヘイライド
監督:マット・ウルフ|2021年|アメリカ|18分|Another Hayride

1980年代初期、エイズが蔓延していくなかセルフヘルプ(自助/互助/自立)グループを率いるルイーズ・L・ヘイが、「ヘイライド」という集いの場を立ち上げた。死を意識し差別にも苦しんでいた何百ものゲイ男性たちを惹きつけ、ルイーズは「自分を愛すること(self-love)でエイズを乗り越えることができる」と約束した。ニューヨーク・タイムズのウェブサイトで配信されたドキュメンタリー。ありのままの自分を愛し、互いを認め合うというメッセージがこもっている、プライド月間にふさわしい作品。


6月24日17:00にはトークイベントも開催予定。トークゲスト詳細は6月中旬に発表いたします。



イベント名
キース・ヘリング:NYダウンタウン・ルネサンス展関連イベント
6月プライド月間企画
中村キース・ヘリング美術館 クィア・フィルム上映会

会期 2023年6月24日(土) - 2023年6月25日(日)

開催時間
day1:9:00 ー 19:45(チケット最終販売:17:00)
day2:9:00 ー 17:00(チケット最終販売:16:00)

公式サイト https://www.2023exhibitions.nakamura-haring.com

主催 中村キース・ヘリング美術館

企画協力 ノーマルスクリーン

字幕協力 カナダ大使館、新千歳空港国際アニメーション映画祭 https://airport-anifes.jp/



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あの夏のアダム
Apr
22
to Apr 28

あの夏のアダム

結婚の平等を訴える集会🔥女性限定のSMクラブ🔥「Lの世界」を見るパーティ...🔥
初めてふれる刺激的な、ブルックリンのクィアコミュニティ...!

2006年。全米レベルで同性婚が合法化される10年近く前、黒人大統領の登場がまだ想像し難かった時のアメリカ。ぎこちない思春期を生きる高校生のアダムは親から逃れ、姉のいるニューヨークで夏休みを過ごすことにした。レズビアンの姉ケイシーとともに初心なアダムは都会の刺激的なレズビアンやトランスジェンダーの人々の運動やカルチャーに足を踏み入れる。そして、そこで出会った年上のジリアンに一目惚れ...!しかし、アダムは彼女からトランス男性と勘違いされてしまう。訂正する機会を逃していくうちに関係は深まり、ブルックリンのクィアコミュニティでの経験も増やしていくアダムの状況は、どんどん複雑になっていく。

ドラマ「トランスペアレント」全シーズンでプロデューサーを務めたトランス男性の監督リース・アーンストの長編デビュー作
監督は、Amazonプライム製作のドラマ『トランスペアレント』のプロデューサーで自身でも映画制作を続けてきたリース・アーンスト。スマートフォンもまだなかった2006年にブルックリンに住んでいた彼は、トランスジェンダー男性として、原作小説におけるトランスジェンダーの人々への眼差しをより当事者に寄り添った描写に変換し脚本を仕上げ、若者たちの生み出すクィアカルチャーをぎこちなかった部分も含め内側からの視点で描いている。

主人公アダムの破天荒な姉は、本作発表後に製作されたNetflixドラマ『メイドの手帖』やタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で話題のマーガレット・クアリーが演じ、アダムが恋をするジリアン役は遠藤麻衣子の『TECHNOLOGY』やドラマ『アイ・ラブ・ディック』のボビー・サルボア・メネズがみずみずしく演じている。その他、ニュアンスあふれる本作にはトランスジェンダーのキャラクターたちが多く登場し、実際にトランスジェンダーやノンバイナリーの俳優が鮮やかに演じている点にも注目!

出演
ニコラス・アレクサンダー(「呪われた老人の館」)
ボビー・サルボア・メネズ(「TECHNOLOGY」「アイ・ラブ・ディック」)
マーガレット・クアリー(「メイドの手帖」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」)
レオ・シェン(「Lの世界 ジェネレーションQ」)
クロエ・レヴィン(「The OA」)
MJ・ロドリゲス(「POSE/ポーズ」)

『あの夏のアダム』(2019年/アメリカ/95分/英語/コメディ、ドラマ/原題:ADAM)
監督:リース・アーンスト
製作:ジェームズ・シェイマス(「ブロークバック・マウンテン」「ウェディング・バンケット」)
ハワード・ガートラー(「ショートバス」)
© A Symbolic Exchange, Little Punk Production

▶︎上映日程: 2023年4月22日(土)〜4月28日(金)
  毎晩21時から上映

 併映:監督リース・アーンスが2009年に発表した短編作品『Secret Men’s Club – Moment #133』を本編前に特別上映!

 

▶︎劇場:シアター・イメージフォーラム
 (東京都渋谷区渋谷2丁目10−2

▶︎4月22日(土)の本編上映後に、本作出演のボビー・サルボア・メネズが登壇し、観客とQ&Aを行います。(手話通訳あり)

▶︎チケット予約はこちら→ https://www.imageforum.co.jp/theatre/
上映の3日前からオンラインで予約ができます。
《当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)

▶︎予告映像 https://youtu.be/ysV70QPbfkg





今すぐ観られる

 *

今すぐ観られる  *

監督リース・アーンストの過去作品

□ トランスペアレント https://www.youtube.com/watch?v=qwA28wjh45M
(Amazon Primeシリーズ|日本語字幕あり|アーンストプロデュース作品|AmazonページURL

□ ディス・イズ・ミー ~ありのままの私~ https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08BYY45GY/ref=atv_dp_share_cu_r
(Amazon Primeミニシリーズ|日本語字幕あり|アーンスト監督作品)

□ We’ve Been Around https://youtube.com/playlist?list=PLfNvZrTLs1tVmwnoBD3UIEGOyV4hZljF-
(アメリカの歴史上のトランスジェンダー6人を紹介する短編ドキュメンタリーシリーズ|日本語字幕なし|アーンスト監督作品)

□ Dear Lou Sullivan http://normalscreen.org/alternateendings  (リンク先ビデオ2本目)
(アメリカで初めてトランス男性でゲイであると公表したサリバンについて|アーンスト監督作品|日本語字幕あり)

□ Relationship http://normalscreen.org/blog/relationship
当時のパートナー、ザッカリー・ドラッカーと性別移行する自分達をふたりのためだけに撮影し後にまとめた写真集。

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Being &amp; Belonging
Dec
3
5:30 PM17:30

Being & Belonging

いること、いる場所があること。
HIVやAIDSと生きるその経験を映像で綴る短編映像集、日本でも上映&配信!

「Being and Belonging」配信中!


セックスや親密な関係、スティグマや孤独との向き合い方など、この現代においてHIVと生きることの現実を反映した映像集[Being & Belonging] 公募により集まったアメリカ、カナダ、韓国、アルゼンチン、コロンビア、メキシコの作家7組の作品が、自分のコミュニティから差別されたりHIVに関する主流の語りからも見過ごされがちな体験を共有します。

作品はニューヨークのアート団体Visual AIDSによりコミッションされ、彼らが30年以上続けてきたDay With(out) Artというプロジェクトの開始日、そして世界エイズデイでもある12月1日から世界100ヵ所以上の美術館などで上映されます。配信もこのページで行います。

参加アーティスト:カミラ・アルセ(アルゼンチン)、ダヴィナ “Dee” コナー and カリン・ヘイズ(アメリカ)、キム・ジェウォン(韓国)、クリフォード・プリンス・キング(アメリカ)、サンティアゴ・レムス and カミロ・アコスタ・ハンターテキサス(コロンビア)、ミキキ(カナダ)、ジョエル・サンポルテカ and ラ・ジェリ (メキシコ)


「Being and Belonging」について話そう!(オンライン)
12/23 19:30〜
 みんなで話そう! Day With(out) Art 2022
 YouTubeでトークイベント!
 BEING AND BELONGINGについて豪華ゲストとともに語り合います。
 あらかじめ映像を鑑賞し、皆さんもチャットからどんどんコメントで参加してね!
 ★ イベント配信URL →https://youtu.be/qq_MVdGffyo (12/23 19:30〜|登録不要)

出演: 福正大輔さん/ブブ•ド•ラ•マドレーヌさん/Hirakuさん/生島嗣さん/Sho — 2022年12月23日


「Being and Belonging」上映+ディスカッション(対面)

手話通訳付き

2022年12月3日(土曜)
17:30〜19:30
at community center akta
東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301
https://akta.jp/
資料代:0円〜500円(払える額でオッケー!)

上映イベントは特定非営利活動法人aktaによる「RED awareness -アートで会話しよう-」で開催されます。

本イベントはTOKYO AIDS WEEKS 2022に参加しています。他にもたくさん行われるイベント情報はこちら!https://aidsweeks.tokyo/

Jhoel Zempoalteca and La Jerry, 'Lxs dxs bichudas', 2022

作品

Camila Arce, Memoria Vertical
本作監督のカミラ・アルセがアルゼンチンでHIVと生まれた自身の経験、そして南米で初めて抗ウィルス薬にアクセスできた世代として育った経験についての詩を届ける。

Davina “Dee” Conner and Karin Hayes, Here We Are: Voices of Black Women Who Live with HIV
アメリカ人のダヴィナ “Dee” コナー は1997年にHIV陽性の診断をうけた。それから18年間、自分以外にHIVと生きる人はいないと思い込んでいた。孤立と内在化したスティグマから前進しようとしたとき、ダヴィナはHIVと生きる他の黒人女性の人生を理解し始めた。ここにいる。彼女たちの声に耳を傾けてほしい。

Jaewon Kim, Nuance
連なり合うイメージ。そこに韓国に住むHIVと生きるアーティストと誰かの対話のような考えと思いが耳元でささやくように読まれる。

Clifford Prince King, Kiss of Life
アメリカで数名のブラックの人々がHIVと生きることについて生の会話を繰り広げる。公表、拒絶、自分を愛することについて映像詩と夢のような情景とともに描かれる。

Santiago Lemus and Camilo Acosta Huntertexas, Los Amarillos
コロンビアではHIVと生きる人の多くが、政府から支給される低価格な抗レトロウイルス薬の副作用として、黄疸(目や皮膚が黄色くなること)を経験している。本作は、この副作用の結果として経験する疎外感や極端な可視性と向き合っている。 (Los Amarillosとは「黄色いやつら」の意) 

Mikiki, Red Flags, a Love Letter
ドラッグを楽しむ集まり(キメセクなど)の参加者の、不協和音的に並ぶ身体のイメージや音。カナダのアーティスト、ミキキが他のドラッグユーザーと“薬物は害でしかない”という既成概念を超えて薬物使用の快楽を伝える方法について他のドラッグユーザーと語る。

Jhoel Zempoalteca and La Jerry, Lxs dxs bichudas
サポテク語とスペイン語による詩的なダンスのダイアログを通し、人種やジェンダーや地理がいかにメキシコという“ メスティサヘ の思想的プロジェクトに特徴づけられる国”でHIVとともに生きる人々の人生と身体を形づけるのかを探求する。

主催:Visual AIDS
日本上映/配信主催:ノーマルスクリーン
共催:NPO法人akta
協力:Tokyo AIDS Weeks 2022|ぷれいす東京

 







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Queer Visions 2022
Nov
27
2:00 PM14:00

Queer Visions 2022

Nov. 27
at The Side, Kyoto
2PM~4PM

特集:シェリル・デュニエ!



 

今年のQueer Visionsは、現在もその影響が語られる映画『ウォーターメロン・ウーマン』の修復版の特別上映を記念して、アフリカ系アメリカ人でレズビアンの監督、シェリル・デュニエの初期作品を上映! 
予約:https://forms.gle/9X7jaRnJxce24fCk7
*参加費(資料代)は会場で現金でお支払いください。




上映作品

She Don't Fade (1991|23 min) 
若き黒人レズビアンが「女性に対する新たなアプローチ」を探るドュニメンタリー。黒人レズビアン女性の性的冒険がユーモラスに語られる。

Greetings from Africa (1994|8 min)
本人役を演じるシェリルが経験したレズビアンたちの不思議なデートシーン。90年代のその様子がおもしろおかしく描かれる。


*上映後に解説とディスカッションを行います。




Cheryl Dunye

シェリル・デュニエ|1966年リベリアに生まれ、フィラデルフィアで育つ。黒人レズビアンとして、黒人レズビアンについての映画・ヴィデオ作品を制作してきた映画作家、アーティスト。物語、ドキュメンタリー、コメディ、自伝のハイブリッドである「デュニメンタリー」というユニークなスタイルを特徴とし、ジェンダーと人種、セクシュアリティの交差を探求し続けている。デビュー作となる長編劇場映画『ウォーターメロン・ウーマン』は、ニュー・クィア・シネマの記念碑的として知られるが、現代に生きる黒人レズビアンとしての私的なアイデンティティが黒人女性の映画表象の歴史に見事に重ね合わされている。近年は話題のドラマシリーズ『フォスター家の事情』『ラヴクラフト・カントリー』『親愛なる白人様』『ブリジャートン家』などの監督として参加し、今年も『アンブレラ・アカデミー』最新シーズンに監督として参加し活躍を続けている。

予約:https://forms.gle/9X7jaRnJxce24fCk7

*参加費500円は会場で現金でお支払いください。



 \ 前夜祭 /

シェリル・デュニエ監督の長編デビュー作、クィアシネマの金字塔

ウォーターメロン・ウーマン』デジタルリマスター版を日本初上映!

詳細、チケット予約はこちら:https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/21877/





Queer Visions 2022

日時:11月27日(日) 14時開始〜16時終了予定

会場:The Side(京都市下京区下鱗形町543 有隣文化会館 2F)

・エレベーターはございません。2階へあがるお手伝いが必要な方は事前に連絡をください。normalscreen@gmail.com

参加費:500円

主催:Queer Vision Laboratory|Normal Screen

+++ +++ +++ +++ +++ +++ +++ +++

・13時開始予定と記載していましたが、14時開始に変更しました。

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ウォーターメロン・ウーマン
Nov
26
7:00 PM19:00

ウォーターメロン・ウーマン

京都みなみ会館
11月26日(土) 19:30~
座席予約 →
https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/21877/

 ブラックレズビアン主演+監督

    ニュー・クィア・シネマの金字塔

       デジタルリマスター版で特別上映!

 

近年も『アンブレラ・アカデミー』や『ブリジャートン家』など人気ドラマのエピソードの監督を務めるなど活躍を続けるシェリル・デュニエによる『ウォーターメロン・ウーマン』は、黒人レズビアン監督による黒人レズビアンをテーマにしたアメリカで最初の長編劇映画であり、ニュー・クィア・シネマの記念碑的作品として知られる。公開年には、ベルリン国際映画祭のテディ賞を獲得し、2021年にはアメリカの「国立フィルムレジストリー」に登録され、その歴史的、文化的、美学的重要性ゆえに、保存されるべき作品として高く評価された。

映画作家になろうとする黒人レズビアンのロマンスや友情をコメディタッチで描きつつ、フィラデルフィアを舞台に、地元の黒人文化の歴史やハリウッド映画における黒人女性のイメージを問い直す本作品は、パーソナルな物語と黒人レズビアンの物語を重ね合わせる。日本では、1997年に東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で初上映。本上映では、アメリカでのデジタル修復版に新しい字幕をつけてお届けする!


ストーリー
レンタルビデオ屋で働く20代のアフリカ系アメリカ人でレズビアンのシェリル。映画制作に情熱をそそぎ、ドキュメンタリーの主題もわからずにカメラを回し始めたシェリルは、1930年代のハリウッド映画に映る黒人の女優に気づく。しかし、その女優は“ウォーターメロンウーマン”としか記録されていない。シェリルは取材をすすめ、ますます彼女の存在に魅了される一方、自身の生活での出会いや変化にも向き合い始める。


『ウォーターメロン・ウーマン』
監督:シェリル・デュニエ|製作: バリー・スウィマー、アレクサンドラ・ユハス
出演:シェリル・デュニエ、グィネヴィア・ターナー、ヴァレリー・ウォーカー
1996年|84分|アメリカ|英語|日本語字幕|カラー|デジタル

https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/21877/

特別上映主催 ノーマルスクリーン+菅野優香研究室(同志社大学)
協力 基盤研究(C)「性をめぐるアクティビズムとジェンダー・セクシュアリティ規範の変容」(研究代表・赤枝香奈子)


 / 関連上映 /

本上映を記念して、シェリル・デュニエ初期作品を翌日の27日に上映!
詳細は以下リンクをチェック!
https://normalscreen.org/events/qv22
 

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道をつくる 2022 - 韓国クィアの今、その声のいくつか -
Oct
9
to Oct 10

道をつくる 2022 - 韓国クィアの今、その声のいくつか -

現在の韓国クィアカルチャーにフォーカスした2日間限定イベント!日本末公開の映画上映やジェンダー/セクシュアリティに関するトーク、韓国と日本のクィアコミュニティに作品を残したアーティスト、ジョン・ナファンさんを追悼するポスター展示と映像作品上映もあります。さらに独立出版物や雑貨のポップアップ、ワークショップも開催!Kポップファンもアートファンも共に集る空間へぜひ遊びにきてください。

イベントレポート:http://normalscreen.org/blog/michi22

雑誌Over vol.04にもレポート記事が掲載されています:https://www.overmagazine.net/items/71467931

チケット発売中→ http://michi2022.peatix.com
2022年10月9日 + 10日 at GAKU (渋谷パルコ9階)

ー 上映作品 ー

神の娘のダンス(10月9日+10日)
(ピョン・スンビン 변성빈|2020|24:54|God's Daughter Dances)トランスジェンダーでダンサーのシンミに兵役の義務が課せられる。国民の義務を果たすことにためらいはない。しかし、官僚たちは自分を女性だとは認めてくれない。どうすれば女性だと理解してもらえるのか?

義理の母(10月9日+10日)
(シン・スンウン 신승은|2019|23:46|Mother-in-Law) 
母は娘にキムチを届けようと彼女の一人暮らしの部屋を訪れる。するとそこには、留守番をしている娘の友人がいた。赤の他人が娘の家に転がり込んでいる現状に少々不服な母であったが、話し込むうちに心を開いていく。

マスコット(10月9日+10日)
(キム・リハ 김리하|2019|6:50|Mascot)
ソウルに住むキツネが人気マスコットを目指して日々、養成所に通っている。借金をして丸みのある顔に整形もする。狭い部屋に住み、バイトを掛け持ちして勉強もしながらオーディションを受け続ける。擬人化することで韓国社会における複数の問題を淡いトーンで描いたアニメーション。

啐啄同時/そったくどうじ(10月9日)
(キム・ギョンムク 김경묵|2011|2:00:00|Stateless Things)
ガソリンスタンドで働く脱北者のジュン。裕福な恋人がいるゲイのヒュン。韓国社会に居場所のない若い青年二人の時間が交差し始める、小さな世界を描いた壮大な作品。『はちどり』で注目を集めたキム・セビョクは本作では、ジュンの同僚で朝鮮族の少女を演じ、映画デビュー。初期の実験映像作品が日本のイメージフォーラム・フェスティバルでも上映されたことのあるキム・ギョンムクが重みある劇映画の監督であることも証明した力作、日本初上映! 予告映像
*本作には自殺に関する言及があります。

ウィークエンズ(10月10日)
(イ・ドンハ 이동하|2016|1:38:00|Weekends)
ソウルを拠点に活動するゲイ男性コーラスグループ“G-Voice”の活動を追ったドキュメンタリー。ほとんどのコーラスを自分たちで作詞・作曲し、普段の生活、恋のときめきなどをユーモラスに唄うG-Voice。そのミュージックビデオのようなパフォーマンスに加え、彼らが韓国社会で様々な葛藤を抱えながら生きる姿が鮮やかに描かれる。やがて彼らは社会運動にも参加し韓国社会で苦悩する他団体とも連隊していく。予告映像

ジョン・ナファン追悼:映像作品上映(10月10日)
アネッサの部屋
(ジョン・ナファン 전나환|2020|14:10|Anessa’s room)
梨泰院地区のクラブで新型コロナウィルスの感染が拡がったことをメディアは批判的に大きく取りあげ、現地のLGBTQコミュニティは大切にしてきた文化をも否定された。そんななか、このドキュメンタリーは、自粛をよぎなくされたドラァグクイーンのアネッサにインタビューし、その活動を振り返る。
翻訳/字幕: Sung Nam Han / Q(WE)R International Culture Festival and COIL Inc

For a Flash
(ジョン・ナファン 전나환|2020|26:00|For a Flash)
たった一人、アネッサがステージに立つまでに過ごす時間をじっくりと見つめる。本作はジョン・ナファンの個展で発表され、同じ展示では別のセクションで「アネッサの部屋」が上映された。日本初上映!

よろよろウェディングマーチ(10月10日)
(ホン・ミンキ 홍민키|2021|39:45|I Smell Wedding Bells)​
本作の監督ミンキの実の兄が彼女との結婚による安定した社会制度を享受する一方、その兄と同じくらいの時期に外国人の彼氏と恋愛をはじめたミンキは婚姻やビザなどの制度的な限界にぶつかる。規範的な家庭のなかで日常的に代案を模索しなければならない彼の生活に焦点を当てつつ、実験性や遊び心もあるドキュメンタリー。


ワークショップ(10月9日 14:00〜)
 プラカードを作って東京トランスマーチを歩こう!
by Super-KIKI + 宮越里子|ゲスト:浅沼智也
(チケット購入者のみ参加可能、当日受付、先着順、参加者最高15名を予定)


トーク(10月9日 19:00〜)
 trailer talk 二丁目から梨泰院へ 
東京とソウルのゲイタウンでフロアに流れる“K-POP”から考えるクィアカルチャー、ライフスタイル、政治、恋愛、交差性。
ゲスト:DJ Hugest、ラビアナ(性教育パフォーマー)、キム・サンウ(trailer zine創刊者)

トーク(10月10日 14:30〜)
 これから読みたい、観たい、クィアの物語 
アロマンティック、アセクシャルでトムボーイで人文系大学院生でクィア映&K-POPファン、Zine「A is OK.」の鳥海さんに、最新作『骨噛み』も話題のアニメーション作家・矢野ほなみさんが聴く。



ブース(10月9日+10日)
 本や雑貨などの販売します!
NEWERA Ladies|韓国雑貨 雑貨屋PKP|タバブックス|loneliness books



展示(10月9日+10日)
 ジョン・ナファン追悼:ポスター作品
ジョン・ナファンさんについて:韓国光州で生まれ、ソウルを中心に活動したアーティストのジョン・ナファンは、東京造形大学で絵画を学び(4年修学後中退)、自身のセクシュアリティーを作品のアイデンティティーとして成立させ、クィア・コミュニティーと人権に関する様々な問題をグラフィックとペインティング作品を通して発表した。彼が生涯を通して描こうとしたものはクィア・コミュニティーを構成する人たちの存在と生である。
*会場ではナファンさんのポスターや韓国での個展のために制作された図録の販売も行います!

スペース(10月9日 20:00〜)
 K-POP Lounge
DJ Hugestさんが音楽で会場をあっためてくれるラウンジ!ゆっくり話をしたり踊ったり、ブースや展示をのんびりと楽しんでください。

*上映作品は日本語字幕つき。
*『啐啄同時』には自殺や性交渉に関する描写があります。
*ブースと展示は両日とも同じ内容。
*渋谷パルコには多目的トイレとオールジェンダーに対応をしたトイレおよびお着換えスペースを完備したPersonal Room(オールジェンダートイレ)があります。

【チケット】
Peatixで発売中!http://michi2022.peatix.com/
一般2000円、ユース1500円
・チケットの「ユース」は22歳くらいまでが対象です。ID確認はしません。「一般」はどなたでも購入できます。
・当日券は空席がある場合に販売します。



会場:GAKU(渋谷パルコ9階)
企画:loneliness books x normal screen
特別協力:GAKU
チケット:http://michi2022.peatix.com/
感謝:Homoland|Kowice|佐藤まな|ショートショート実行委員会|AniSeed|東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻|


更新情報
2022/10/1 本ページ公開。
2022/10/6 『ウィークエンズ』と『啐啄同時』の上映日が間違っていたので修正。
20237/4  イベントレポートのページをリンク。

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きんトラ x ノーマルスクリーン上映会 @ dista
Sep
24
to Sep 25

きんトラ x ノーマルスクリーン上映会 @ dista

ノーマルスクリーンと きんきトランス・ミーティングが初コラボ!HIV/AIDSやトランスジェンダー、セックスワーカー、ゲイ男性などを取り上げた映画の上映会を大阪の堂山で行います。上映後は、作品解説やスタッフを交えたトークイベントを行います!

Day1 - 10/24(土)『フウン姉さんの最後の旅路

Day2- 10/25(日)『ドクターと嘘と女性:AIDSアクティヴィストの抗議運動』+あと2作品ほど

申し込みはこちら

【会場】
コミュニティセンターdista
住所:大阪市北区堂山町11-2 堂山山よしビル4F
HP: https://www.dista.osaka/
※会場のビルは、全フロア「禁煙」になっております。

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ヤング&ワイルド Part 1
Jul
19
to Aug 5

ヤング&ワイルド Part 1

“ユース”をテーマにしたプログラムを特設サイトで公開!

http://normalscreen.org/youngwild1

台湾、タイ、ブラジル、アメリカなどでここ数年のうちに制作された作品たちは、それぞれの地のティーンたちの葛藤や成長の瞬間を映像というミディアムならではの表現で捉えています。

インスタ、ともだち、恋人、きょうだい、親。多くの時間を共にし、かけがないのない存在であるからこそ、時に向き合うことが難しくなったり失うかもしれない存在。親密さや人間関係の現実を丁寧にみつめる一方、そんな存在が身近にいることでより大胆に生きていけるという力強さも描かれます。

配信作品

Share
Directed by Barna Szász, Ellie Wen
監督:バルナ・サズ、エリー・ウェン| 2018|12分42秒|アメリカ

インスタグラムでミームを投稿し、インフルエンサーになった18歳。400万人以上のフォロワーをもつ彼だが、実はネット上のアイデンティティと現実の自分と折り合いをつけようと苦悩していた。

★カリフォルニアに住むZ世代のティム・チャウの日常と彼が家族と向き合おうとする姿を見つめたこのドキュメンタリーは、世界20以上のドキュメンタリー映画祭やLGBTQ映画祭で上映され、オンラインではイギリスの大手新聞社ガーディアンのウェブサイトで初公開された。

Jay
Directed by Szu-Wei Chen
監督:陳思維|2019|14分|台湾/アメリカ

中学生のジェイは自分の兄が気になっていた。やがて、スポーツ堪能で自信に満ちあふれた兄から目が離せなくなっていく。

★台湾出身でニューヨークを拠点にする監督が映像の力で絶妙な感情を、静かに描写する。世界の映画祭10ヶ所以上で上映された。


Dirty
Directed by Matthew Puccini
監督:マシュー・プッチーニ|2020|11分|アメリカ

2人でゆっくりと時間をすごすために午後の授業をさぼったマルコとグレアム。ベッドの上で裸になったものの思い通りに物事は運ばなかった。

★世界の20以上の映画祭で上映され、アメリカのクライテリオン・チャンネルでも配信された。真剣な付き合いだけど慣れないことだらけの時間を現実的に描きつつ優しく見つめるめずらしいタイプの青春映画。

私の親友
Directed by Jirassaya Wongsutin
監督:ジラッサヤー・ウォンスティン|2012 | 14分|タイ

同じ団地に住むメエンとジェーン。いつも通り放課後にバドミントンをはじめる、はずだったが。

★1992年生まれのジラッサヤー・ウォンスティンが学生時代に制作した作品。本作はソウル国際女性映画祭、日本のショートショート フィルムフェスティバル & アジア、Queer Visions 2018で上映された。ジラッサヤー・ウォンスティンはその後、GMMのスタジオで脚本の執筆をはじめ、2019年にはTVシリーズ『One Year』の脚本もてがけた。

親子になる
Directed by Carolina Markowicz
監督:カロリナ・マーコヴィツ|2018|15分|ブラジル

孤児院で暮らす個性豊かなジョナサスは、里親をなかなか見つけることができない。そんななか、新たに見つかった夫婦の広い家で生活を始める機会がやってきた。

★世界80ヶ所以上の映画祭で上映され、カンヌ映画祭のクィア・パルム賞(ブラジル作品初の快挙)やSXSW映画祭2019の審査員特別賞を含む多くの賞も受賞。日本では、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2019 (SSFF & ASIA 2019)で上映された。
もっと詳しく読む:http://normalscreen.org/blog/orphan
・本作の日本語字幕は製作者が準備したものです。

カミングアウト
Directed by Cressa Beer
監督:クレッサ・ビア|2020|2分|アメリカ

「息子」と「父親」として有名な親子の知られざる側面をストップモーションで描くキュートだけどパワフルなアニメーション。

★日本のアニメファンでもあるアメリカ人の監督が2020年のプライドマンスに発表した作品。ゴジラのフィギアをもちいて作り上げた。セリフのない2分の短い作品ながら、ツイッターで多くの人を魅了した。

ジジイ is Waiting For My Reaction (おとぼけビ~バ~)
Directed by ONIONSKIN
監督:オニオンスキン|2020|1分29秒|日本

友達との楽しい時間がじじぃからのDMでぶち壊し!
京都を拠点に活動し世界中でライブも行うバンドおとぼけビ~バ~のミュージックビデオ。
English version- https://vimeo.com/391472078 

★制作をしたのは田村聡和と菅谷愛からなるアニメーションコレクティブONIONSKIN。本作はスマートフォンの縦画面で完璧な鑑賞体験が味わえる。


企画名:ヤング&ワイルド Part 1

期間:2022年7月19日〜8月5日

会場:オンラインのみ:特別サイト http://normalscreen.org/youngwild1 

料金:無料またはカンパ

主催:ノーマルスクリーン

Thank you: Yaowen, Graham, Nontawat and The Guardian


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Love You Forever
May
1
to May 8

Love You Forever

カリフォルニアのアーティストによるトランスジェンダー アートハウス ホラー

5月1日〜8日 配信

時空が歪む謎の家。そこに閉じ込められた姉妹...

草花がゆらめく海辺の別荘についた姉妹。ゆっくりとヴァケーションを楽しむはずだったが、死や喪失への恐怖が奇妙なかたちで目の前にあらわれ始める。

クィアカルチャーが盛んなカリフォルニア北部オークランドに住むイラン系のアーティスト セパンドが妹のセペールと友人の原田波奈と自主制作した短編ホラー映画、日本初公開!本編前には、監督のマシアホフ・セパンドからみなさんにメッセージも!




Love You Forever|監督:マシアホフ・セパンド / マシアホフ・セペール / 原田波奈|2020|20:49|アメリカ|日本語字幕|音を説明する日本字幕付き


本編は以下Peatixイベントページ内でご覧ください。

https://loveyouforever.peatix.com/


ドネーションが可能な方は、お願いします。いただいたドネーションは作家への上映料、字幕作成費、配信サイト利用料にあてられます ♡

 

   監督プロフィール

マシアホフ・セパンド(セピー):カリフォルニア州オークランド在住イラン人の映像作家、脚本家、ミュージシャン、キュレーター。QTBIPOC(クイア、トランスジェンダー+ブラック、ネイティブの人々、白人ではない人々を含む)を中心としながら、長くオークランドのアーティストコミュニティでMV監督として活動。海賊ラジオ番組“スクリーム・クイーンズ・ラジオ”を通して、周縁化されている様々なアーティストとジャンルを紹介してきた。映画作家としてのインスピレーションは世界中のアートハウスホラー。https://www.instagram.com/mothsprotectme/

マシアホフ・セペール:ロサンゼルス在住イラン人アーティスト、ミュージシャン。“ベッドルーム・ウィッチ”として5つのアルバムをリリース。ライブ中に上映する短編シリーズ『ベッドルームウイッチと奇妙な時間』も制作。サンフランシスコ州立大学の卒業制作では『The Alter Shegoes』という、トランスジェンダーのアイデンティティとイランの悪魔学をつなぎ合わせる短編映画を手掛けた。https://www.instagram.com/bedroomwitch/

原田波奈:ロサンゼルス在住のアーティスト、ミュージシャン。『Love You Forever』にて撮影監督としてデビュー。“Softdrink”としてベッドルームポップをプロデュースし、インディーゲーム“リトル・バグ”のデザイナーとしても活動。インスタグラムでリリースするシュールなホラーデジタル画像を通して、家父長制的資本主義の中で作り出せるアイデンティティの解体、フェミニズム等々のテーマを探る。https://www.instagram.com/floppydisko/

監督のひとりであるマシアホフ・セパンドさんインタビューはこちら: http://normalscreen.org/blog/lyf-talk

主催:ノーマルスクリーン|Roland






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ドクターと嘘と女性:AIDSアクティヴィストの抗議運動
Apr
25
to Apr 30

ドクターと嘘と女性:AIDSアクティヴィストの抗議運動

配信中

ドクターと嘘と女性:AIDSアクティヴィストの抗議運動

(監督ジーン・カルロムスト with マリア・マジェンティ|1988年|23分|アメリカ)
Doctors, Liars, and Women: AIDS Activists Say No to Cosmo. Directed by Jean Carlomusto, Maria Maggenti. 日本語字幕:吉田ひなこ


1988年1月、ACT UPニューヨークの女性たちがアクションを起こした。大企業の媒体である雑誌コスモポリタンが「異性愛者の一般的な性交渉では、女性はAIDSになる可能性は、ほぼ無い」という医師の文章を掲載したことへの抗議運動だった。カルロムストは、女性の命を危険にさらす間違った情報の拡散に怒ったプロテストの中心メンバーにインタビュー。さらにこのメンバーでグールド医師を直撃する。当時全米で人気だったテレビのトーク番組にも戦略的に乱入。実際に放送された映像が本作でも使用されている。

Jean Carlomusto
ジーン・カルロムスト:映画作家、アクティヴィスト、インタラクティブメディアアーティスト。ユニークな人物や社会で周縁化された人々の複雑な面を追求し、作品は世界中のアート展や美術館やテレビで発表されている。ニューヨークのAIDSアクティヴィズムに初期から参加し、ゲイ・メンズ・ヘルス・クライシスのメディア部門を1987年に開始。ACT UPでもビデオ部門DIVA TVの設立に参加し、Testing The Limits Video Collectiveのメンバーとしても活躍した。

友人であるラリー・クレイマーを主題にしたドキュメンタリー『Larry Kramer in Love and Anger』は、サンダンス映画祭2015で上映され、HBO局で放送、のちにエミー賞にもノミネートされた。2022年には新作『Esther Newton Made Me Gay』を発表。ノーマルスクリーンではこれまでに、彼女がキュレーター/審査委員として参加した映像集『やめられない習慣』と『ENDURING CARE』を上映/配信。ロングアイランド大学ポスト校メディアアート学部テレビジョンセンター長。 https://www.jeancarlomusto.com/ 




 EVENT

カルロムスト監督とオンラインでむすび、本作と彼女の活動について深掘り!

5月4日(水) 19:00〜 
オンライントークイベント
  
ジーン・カルロムスト X 菅野優香

  Dommuneでオンライン配信
https://www.dommune.com/streamings/2022/050401/

『怒りを力にーACT UPの歴史』の監督ジム・ハバードとビデオを使ったAIDSアクティヴィズムの先駆者のひとりジーン・カルロムストとオンラインで繋ぎ、日本の実践者や研究者とクリエイティヴなアクティヴィズムの可能性を語る。


本プログラムは、アート展示やパーティなどが開催されるインターナショナル・クィア・カルチャー・フェスティバル Q(WE)R の一部として行われます。詳細:https://qfilms.peatix.com/
Photo courtesy of Jean Carlomusto.


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赤いアニンシー; あるいはいまだに揺れるベルリンの壁をつま先で歩く
Jan
17
to Jan 31

赤いアニンシー; あるいはいまだに揺れるベルリンの壁をつま先で歩く

赤いアニンシー;あるいはいまだに揺れるベルリンの壁をつま先で歩く|監督:ラッチャプーン・ブンバンチャーチョーク|30分|2020年|タイ|RED ANINSRI; OR, TIPTOEING ON THE STILL TREMBLING BERLIN WALL อนินทรีย์แดง | ANINSRI DAENG | Directed by Ratchapoom Boonbunchachoke | Thailand | 2020 | 30 min

現代のバンコクに住む、かわいくてフェミニンな声をもつアン。カトゥーイでセックスワーカーの彼女が潜入スパイとして遂行する特別ミッションを課せられた。しかし、そのミッションはアンがシス男性を装い学生のアクティヴィストと“いい関係”になることから始まる。そのお相手であるジットは、悪人の声声で話す堅い青年だった。

配信期間:2022年1月17日〜1月31日

チケット: 無料

・Peatixに無料登録のうえチケットを購入しPeatixサイト内で鑑賞してください。
・ノーマルスクリーンの活動継続を応援してくださる場合は、ぜひ応援チケットを購入してください♡
・本編は日本語字幕付き。
・声に関する表現が複雑な作品のため、音が聞こえない人向けに劇中の音声に関する補足を作りました:補足を読む(ネタバレを含みます)
・We present the film only with Japanese subtitles. The spoken language is Thai.

コロナウィルスが蔓延する以前、そして若い世代を中心にした大規模な2020年の反政府デモの直前にバンコクで撮影された『赤いアニンシー; 〜』は、「往年のタイ映画に発想を得た物語」。現在30代の監督ラッチャプーン・ブンバンチャーチョークは、タイは経験していないとされる植民地化の問題に強い関心をもち、本作も冷戦時代のアメリカとの関係を意識している。「アニンシー」(インシー)とは鷹を意味し、『インシー・デーン』(レッドイーグル)というタイでフランチャイズ化された有名なヒーロー映画からきている。『赤いアニンシー; 〜』のぎこちない吹き替え/アフレコは、「往年のタイ映画」でみられた手法の1つだろう。この政治的な、そして​​カトゥーイが主人公の物語において、声がどこから出ているのか/聞こえているのか、そして “自分の声”や“他者の声”やその“ずれ”または“遅れ”は、非常に重大な意味をもつ。しかしラッチャプーン・ブンバンチャーチョークは絶妙なユーモアの加減で巧みに利用している。

Ratchapoom Boonbunchachoke
ラッチャプーン・ブンバンチャーチョーク:潮州と海南にルーツをもつタイ人、バンコク拠点の映画作家。チュラロンコン大学で映画を専攻し卒業。現在は商業映画やドラマシリーズの脚本家として働き、映画や批評の講師としても活躍する。これまでにベルリン国際映画祭のベルリナーレ・タレンツに参加。今回配信の映画は、ロカルノ映画祭2020で上映され、若手部門の最優秀国際短編映画賞を受賞した。次回作は『A Useful Ghost』というタイの神話をベースにした長編で、既にタイで助成を受け、タレンツ・トーキョー・アワード2021でもスぺシャルメンションとして企画が受賞している。

・本作は、イメージフォーラム・フェスティバル2021の特集[フィルム・イン・シェルター]「タイ “無知の幸福:バンコク街頭の遠い展望に寄せる歌 1.無知”」(プログラマーはウィワット・ラートウィワットオン)で日本初上映され、後に京都と名古屋、そして札幌国際短編映画祭で『レッド・インスリ〜レディーボーイのスパイ〜』の日本語題で上映/配信されました。 

・字幕で「レディーボーイ」と表記される箇所は、タイ語では「カトゥーイ」と言っています。カトゥーイは、トランスジェンダー女性やレディーボーイと翻訳されることが多いですが、流動的なニュアンスもありトランスフェミニンやフェミニンなゲイ男性が含まれることもあるようです。日本語ではオカマと呼ぶ人や翻訳する人も多いようで、オンラインで検索すると、侮蔑語が多く出てきます。遡ると、インターセックスの意味もあったそうです。(参考:「第一章 性の多様性を表す語彙――少数派の名づけと名乗り[今村真央]」|東南アジアと「LGBT」の政治|明石書店)

・字幕で「下派」と表記される箇所は、「受け」または「ボトム」の意味です。

・ライター済藤鉄腸さんによる監督インタビューもぜひ読んでみてください→「タイ、響き渡る本当の声~Interview with Ratchapoom Boonbunchachoke」(ブログ 鉄腸野郎Z-SQUAD!!!!!|2020年)https://razzmatazzrazzledazzle.hatenablog.com/entry/2020/08/24/005144


主催:ノーマルスクリーン
協力:国際交流基金アジアセンター|イメージフォーラム・フェスティバル
写真:ラッチャプーン・ブンバンチャーチョーク

・2022年1月17日、本ページ公開。

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ENDURING CARE
Dec
1
to Dec 25

ENDURING CARE

トウガラシ・アート・コレクティブ + ノーマルスクリーン present
Visual AIDS’ Day With(out) Art 2021: 
ENDURING CARE 


ケアを続けること、ケアを耐え抜くこととはどういうことか

数十年におよぶこの危機のなか、
私たちはケアをどう持続させられるだろう


ニューヨークの非営利アート団体[Visual AIDS]が1989年から毎年行っているDay With(out) Art[アートの(ない)日]というプロジェクトの2021年版である7つの短編映像集「ENDURING CARE」を、アーティストとキュレーターによる[トウガラシ・アート・コレクティブ]と[ノーマルスクリーン]が日本語字幕と解説の翻訳をして公開!

台湾、イギリス、メキシコ、アメリカなど世界中から集まったこれらの映像では、ハーム・リダクションや刑務所でのアクティビズムの歴史から、抗HIV薬服用による長期的な影響まで、HIVに関わるさまざまな課題に注目します。上映作品の多くは、政府やNPOによる黙殺を指摘する一方で、コレクティブなケアや互いに助け合うことや連帯をテーマとしています。

本プログラムのタイトル「ENDURING CARE」には2つの意味が込められており、ケアワーカーの忍耐力と献身性を称えると同時に、HIV感染者や医療従事者が受け得る被害についても言及しています。「ENDURING CARE」は、医薬品だけで疫病を解決できるという誤った理解に対し、永続的な医療の形としてコミュニティ活動の重要性を提示します。

参加アーティスト:Beto Pérez | Steed Taylor | Danny Kilbride | Cristóbal Guerra | Katherine Cheairs | Abdul-Aliy A. Muhammad & Uriah Bussey | J Triangular & the Women’s Video Support Projec

・画面右下【CC】をクリックして字幕を表示できます。
・4本目『The Mersey Model』には注射針でドラッグを使用するイメージが現れます。



Steed Taylor, I am... a Long-Term AIDS Survivor
『私は... 長期エイズサヴァイヴァー』
複数の声を通して、長期エイズ生存者であることの難しさや、多くの高齢の生存者が直面する予期せぬ健康問題について探求する。

スティード・テイラー (he/him) 公共空間やギャラリーで作品を発表するアーティスト。アメリカ全土で展示経験あり。http://steedtaylor.com/

Beto Pérez, In the Future
『未来では』
政府の汚職や薬の盗難・略奪が蔓延しているために治療を受けることができないメキシコのHIV感染者の話を紹介する。

ベト・ペレズ (he/him) ドキュメンタリー映画作家、テレビプロデューサー、文化団体Coarco (メキシコのトラスカラ州)共同設立者。HIVと生き、自身をjotoと認識している。http://coarco.org/betoperez.html

Cristóbal Guerra, Nobleza(s) de Sangre
『高潔な血』
プエルトリコでHIVと生きるアーティスト2組のインタビューの断片が1990年にAIDS発症により亡くなったボリクア(プエルトリコ人、プエルトリコの先住民)の詩人マヌエル・ラモス・オテロ(Manuel Ramos Otero)の姿を呼び起こす音声/映像と融合する。ゲラは自身のアートにも影響を与えた、翻訳不可とみなされているマヌエルの作品を見つめ直す。

クリトバル・ゲラ (he/they) プエルトリコ出身のインターディシプリナリー・アーティスト。ホーム、カリビアン、クィア、属することといったアイデアについて探究してる。http://www.cristobalguerra.com/

Danny Kilbride, The Mersey Model
『マージー型ハームリダクション』
英国内で初の注射針交換プログラムである[マージー型ハームリダクション]の導入を1986年にイギリスのリバプールで支えていた公衆衛生役員のジョン・アシュトン教授にインタビューする。
*注射針でドラッグを利用するイメージが現れます。

ダニー・キルブライド(he/him)  リバプール拠点のコミュニティ映画作家。Thinking Filmファウンダー。http://www.thinkingfilm.co.uk/

Katherine Cheairs, Voices at the Gate
『門で聞こえる声たち』
女子刑務所の牧歌的な風景と、HIVエイズを患う有色人種の現役・元受刑者による、過去と現在の詩やエッセイ、インタビューなどを対照的に提示する実験的なドキュメンタリー映像。

キャサリン・チアーズ (she/her) ニューヨーク拠点の映画作家、教育者、アクティヴィスト、コミュニティアーティスト。https://www.instagram.com/kat_cheairs/

J Triangular, The Women's Video Support Project
『女性のビデオサポートプロジェクト』
台湾に住む女性たちが、カメラを使ってストレスや偏見を違う形に整理/編集し、HIVとともに生きる経験を共有するために作られた共作の映像プロジェクト。台湾におけるHIVへのスティグマが強いため、本作に登場する3名は仮名で出演している。

Jトライアンギュラー (she/her) コロンビア出身、台湾拠点の実験映画作家、マルチメディア詩人、キュレーター。https://jtriangular.com/http://normalscreen.org/events/triangular

Abdul-Aliy A. Muhammad and Uriah Bussey, #Medstrike: Confronting the Non-Profit Industrial Complex
『#メッドストライキ:非営利産業複合体と対峙する
2017年にフィラデルフィアのLGBT向け診療所Mazzoni Centerに対して、アブドゥル=アリー・A・ムハマッドが行った投薬ストライキ(自身の投薬治療を中断)と、それに先立つブラック&ブラウン労働者組合(BBWC)によるダイレクトアクション・キャンペーン(直接行動)の記録。

アブドゥル=アリー・A・ムハマッド (they/them) フィラデルフィア出身のライター、オーガナイザー、ブラック&ブラウン労働者組合 共同設立者。https://www.instagram.com/mxabdulaliy
ユリア・ビュッシー (they/them) フィラデルフィア西部のコブス・クリーク地区出身。ノンバイナリーで、アーカイヴを使うヴィジュアルアーティスト、教育者。



今年のプログラム参加作家は、公募と審査を経て選ばれた。審査員は、アイヴィー・アルシージーン・カルロムストトーマス・アレン・ハリスマシュー・ロドリゲス



*後日、作品と作家の詳細を公開予定です。





 

このビデオの冒頭でVisual AIDSとDay With(out) Art[アートの(ない)日]について説明されています。
この映像集は2018年に公開されました。詳しくはこちら:http://normalscreen.org/events/dwa2018

Visual AIDS(ヴィジュアル エイズ)
1988年にニューヨークで創設された世界で唯一アートプロジェクトを通してHIV予防とAIDSに関しての意識向上を目的にした現代アート団体。さらにHIV/AIDSと生きるアーティストのサポートと作品やAIDSムーヴメントへのアーティスティックな貢献の保存を行う。
もっと読む:http://normalscreen.org/blog/visualaidstowa


トウガラシ🌶・アート・コレクティブ
(アリウェン、平河伴菜、ルーシー・フレミング=ブラウン)は、先進国の都市部を中心に発達している芸術文化の世界に対して、その「中心」に収まらない表現活動を展開するアーティストに注目し、展覧会やイベントの企画を行います。

2021年12月1日、東京の曳舟で本作の上映と作品の感想やアートやケアや違いについて話す小さな会をひらきました。 イベント協力:Juan Felipe Botero (Offline Ventures) | Rafa A. Balboa (Studio Wasabi Architecture) | Ewelina Skowronska (ONA Project Room)


主催:Visual AIDS
日本向け配信主催:Togarashi Art Collective | Normal Screen
字幕:Hanna Hirakawa | Sho Akita
協力:TOKYO AIDS WEEKS 2021
写真:Courtesy of Visual AIDS


更新情報

・2021年12月8日、本サイトを公開
・2022年1月25日、ステートメントを公開、本ページに追加



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Queer Visions 2021
Nov
27
1:00 PM13:00

Queer Visions 2021

PROGRAM

・小田香『あの優しさへ』 + 『フラッシュ』 作家来場! 
・台湾現代女性実験映像集「母の満ち潮 娘の引き潮」作家とオンライントーク!
・HIV関連作品『アナザー ヘイライド』 + 『Female Disappearance Syndrome』

11月27日(土)
13時開始/18時終了予定
資料代:500円
会場:Lumen Gallery
(京都市下京区麩屋町通五条上る下鱗形町543 有隣文化会館2F)

チケットを予約する:https://qv21.peatix.com/

小田香 短編作品

『あの優しさへ』(2017|63分)
小田の生まれ育った日本で撮影した私的な映像と、サラエボの映画学校で学んだ3年間の授業の中で撮影した未使用のフッテージを使用した作品。性の問題を抱える人々、国境を越えての対話、貧しさや労働などを問う本作は、パーソナルであるとともに開かれてもいる。ライプティヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭2017正式出品。

『フラッシュ』(2015|25分)
サラエボからザグレブまで行く長距離列車の車窓から見える異国の景色を見ながら、なぜか懐かしい気持ちになり、ふと、じぶんの思い出せる限り一番はじめの記憶はなんだろうという疑問が湧いた。思い出せるようで思い出すことのできない始まりの記憶を巡る列車の旅。

*上映後に小田香さんが登場!作品とクィアとの関係について話してもらいます。


母の満ち潮 娘の引き潮
国内外で注目を集める台湾出身アーティストがフィルムやデジタルビデオで表現したドキュメンタリーや詩的な短編作品集を日本初公開!

政治的にも文化的にも常に変化を続ける島で育ったアーティストらが、過去10年に発表した作品。本プログラムのキュレーター吳梓安(自身も映像作品を手がける)によると、これらの作品は、「人生のさまざまな段階を通した、ある種の女性の経験の通過点を漠然と形づくっていて、台湾ニューウェーブ以降の男性優位の商業映画の形態に対する抵抗の方法を示している」という。「社会経済的なものに焦点を当てる男性の視線を脱植民地化する」これらの作品が表現するのは、「個人的な体験、性の探求、瞑想、場所性、自己認識」であるという。。 

台湾はもちろん、ロッテルダム国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ハンブルク国際映画祭などでも高評価を受けた曾莉珺(ツァン・リーチュン) の作品『流』(17分)は、特別に16mmフィルムで上映! 

参加作家:曾莉珺(ツァン・リーチュン) / 徐璐(エリカ・シュー) / 黃靖閔(キャシー・ホアン・チンミン) / 許岑竹(シュー・チェンチュ) / 趙中慧(ドール・チャオ・チョンホエイ) / 陳瀅如(チェン・インジュ) / 謝光宣(シエ・クワンシェン) / 劉行欣(レオ・シンシン)
日本初上映|全8作品、計76分

*上映後には上記作家の数名がオンラインで登場、 Q&Aを行います。


HIVと生きる
簡単な説明だけでは届かない繊細で複雑な声がある。HIVやAIDSと生きる人の姿も簡略化されるどころか、語れることすら少ない存在もある。日本では初めてスクリーンに投影されるこの2作品は、アメリカとチリの具体的なエピソードをシンプルな手法で紹介しながら、まだ語られていない時間が、そして語られるべき時間が埋もれていることに気づかせてくれる。

『アナザー ヘイライド』(監督:マット・ウルフ|アメリカ|2021|18分)
1980年代初期、エイズが蔓延していくなか、セルフヘルプ(自助/互助/自立)グループを率いるルイーズ・L・ヘイが、[ヘイライド]という集いの場を立ち上げた。死のパンデミックと向き合い、差別にも苦しんでいた何百ものゲイ男性たちを惹きつけ、ルイーズは「自分を愛すること(self-love)でAIDSを乗り越えることができる」と約束した。彼女のやり方は危害をおよぼすと懸念する声もあった一方、実際に癒されたと信じた参加者がいた。
*日本初上映

『Female Disappearance Syndrome』(監督:ルシア・エガニャ・ロハス|チリ/スペイン|2020|7分35秒)
HIVやAIDSのジェンダー化され偏った表象を、チリの作家リナ・メルアーネは「女性消失症候群」と名付けた。本作の監督のロハスは、HIVと生きる女性の抹消について調査し、疑問を投げかける。

予約制
以下リンク先の[チケットを申し込む]ボタンから予約してください。
https://qv21.peatix.com/


*会場にはエレベーターがありません。階段をあがるのに補助が必要な方は事前に連絡ください。
 連絡先:normalscreen@gmail.com
* 入場者40名で満席のため、予約が40名に達した時点で本フォームを締め切ります。

Most of the films will have English subtitles, but there will be no English translation for talk sections.

November 27, Saturday
1 PM ~ 6 PM
Handout: 500 Yen (Entrance fee)
Venue: Lumen Gallery in Kyoto- Google Map
Contact: normalscreen@gmail.com
For update: http://normalscreen.org/


▶︎ オンラインで上映作品の一部を公開 ◀︎

11月27日にこのページを再チェック!!


開催日:11月27日(土)
時間:13時開始〜18時終了予定
資料代:500円(入場時にお支払いください)
会場:Lumen Gallery
(京都市下京区麩屋町通五条上る下鱗形町543 有隣文化会館2F)

主催:Queer Vision Laboratory|Normal Screen
協力:CIP Books | The Other Cinema Collective | Visual AIDS

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フウン姉さんの最後の旅路
Nov
15
to Dec 26

フウン姉さんの最後の旅路

特集:クィア東南アジアの今 その声のいくつか
Unmasked Queer Voices from Southeast Asia Today

 

(監督:グエン・ティ・タム|ベトナム|87分|2014年|日本語字幕)

ベトナム南部と中部の小さな町や村のお祭りを巡業し、時に虐げられながらも逞しく生きる人々がいた。トランスジェンダーの人々やゲイの仲間が中心になり、歌やダンスやビンゴで盛り上げる。「死ぬことより老いの方が怖い」と笑うフウン姉さんが率いるその一座を当時20代の監督がカメラ1つで粘り強く、そして丁寧に見つめた1年の記録。

ベトナムで上映された際には、3万人を動員し長編ドキュメンタリー映画として国内で初めて興行的にも成功した。

配信期間:2021年11月15日〜12月26日

チケット
 ・300円から選択制(内容は同じ)
 ・ノーマルスクリーンの活動継続を応援してくださる場合はぜひ900円か1200円チケットを申し込みください ♡ 

その他
 ・Peatix、Vimeoともに無料登録が必要。
 ・国外からも鑑賞可能(日本以外からはVimeo利用がおすすめ)
 ・英語字幕もあります。
 ・The film has Japanese and English subtitles and is available outside of Japan as well.


Nguyễn Thị Thấm
監督:グエン・ティ・タム|1984年うまれ、ハノイ出身。テレビ作家として働いた後、2009年にドキュメンタリー作家に転身。本作の公開と成功後もインデペンデント映画に関わり続ける。ダイレクトシネマ のスタイルで映画制作をおこなうベトナムの映画作家による団体ヴァラン(Varan Vietnam)でマネージャーおよびエディターとしても活躍している。


本作は、ハノイでアーティスト&キュレーターとして活躍するグエン・クオック・タインさんが選んでくれました。タインさんは、ハノイの団体Nhà Sàn Collective(来年の「ドクメンタ15」に参加)やQueer Forever!(クィアアートフェスティバルを2013年より開催し、検閲の厳しいベトナムで国内外の作品を紹介しトークイベントなども催している)に関わり展示やイベントを積極的におこなっています。 ノーマルスクリーンでは、2017年にタインさんを迎えて東京で上映も行いました:http://normalscreen.org/events/queerforever
(タインさんの名前は、過去にはグエン・コック・タインと表記していました) 

https://normalscreen.org/blog/madamp-essay

 * * * * *

タインさんが選んでくれた別の作品『In Bloom ビン君の花園』(12分)も11月28日まで配信中!
https://normalscreen.org/events/inbloom

 * * * * *

 
 


原題:Chuyến Đi Cuối Cùng Của Chị Phụng
英題:Madame Phung’s Last Journey

主催:ノーマルスクリーン
助成:国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成
協力:坂川直也さん|小田ならさん|Nguyễn Thị Thấm|Queer Forever!
日本語字幕:佐藤まな

 

・2021/11月15日、本ページ公開
・2021/12月9日、タインさんによるエッセイへのリンクを追加








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In Bloom ビン君の花園
Nov
6
to Nov 28

In Bloom ビン君の花園

特集:クィア東南アジアの今 その声のいくつか
Unmasked Queer Voices from Southeast Asia Today

(監督:グエン・ズイ・アイン|ベトナム |12分|2019年|ドキュメンタリー)

・配信期間:2021年11月6日〜11月28日
・チケット料金:0円〜600円
 お支払いできる額をPeatixページで選んでください。
 すべてノーマルスクリーンの活動継続のために活かされます。
・日本語字幕+英語字幕つき
・The video includes English subtitles.


ベトナム北部、カトリック教会がそびえる地区で生まれ育った花農家の青年ビン。彼の家族はこの花農園を何世代にもわたり運営してきた。植えた苗が教会の影のもと花開いていく。ビンは、オンラインで出会った人のことを嬉しそうに語るが、声をひそめているようにも聞こえる。

監督は1997年生まれのグエン・ズイ・アイン。ハノイ演劇映画学校とベルギーの映画学校INSASの4年制交換留学コースで映画を学び卒業し、現在はハノイを拠点にしている。本作は2020年にシンガポール国際映画祭でプレミア上映された。同年には短編映画『First Taste』も発表し、アジアの多くの映画祭で上映された。ハノイの音楽アーティストとコラボレーションもよく行い、vudieunongsayの名前でミュージックビデオも制作している。

グエン・ズイ・アイン

 

本作はハノイでアーティスト&キュレーターとして活躍するグエン・クオック・タインさんが選んでくれました。タインさんはハノイの団体Nhà Sàn CollectiveやQueer Forever!に関わり展示やイベントを積極的におこなっています。

ノーマルスクリーンでは、2017年にタインさんを迎えて東京で上映も行いました:http://normalscreen.org/events/queerforever

(タインさんの名前は、過去にはグエン・コック・タインと表記していました)


タインさんに本作についてエッセイを寄稿してもらいました!!
http://normalscreen.org/blog/inbloom

主催:ノーマルスクリーン
助成:国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成
協力:小田ならさん、チャン ティ トゥイト ミンさん、Queer Forever!


・2021年11月5日、本ページ公開


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繋がる、東南アジア、ろうコミュニティと
Oct
30
8:00 PM20:00

繋がる、東南アジア、ろうコミュニティと

東南アジアのLGBTQろうコミュニティとの交流について Deaf LGBTQ Centerの山本芙由美さんにオンラインで話をきこう!


2021年10月30日(土) 
8 PM〜21:45 PM

オンラインイベント(Zoomを使用)
手話通訳あり
無料

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今年9月、記念すべき第1回となった[東南アジアろうLGBTQ会議]がオンラインで行われました。その会議をオーガナイズしたのは、日本の団体Deaf LGBTQ Center。ラオス、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、そして韓国と日本で耳がきこえない/聞こえにくいLGBTQの人々のために活動する団体の代表者らがそれぞれの状況やアイデアをプレゼンし、シンポジウムも行われました。

Deaf LGBTQ Centerをリードしているのは、山本芙由美さん。これまでに、[ろうLGBTQサポートブック]を制作したり、[ろうセクシュアルマイノリティ全国大会]の運営に関わったりもしています。

今回のオンライン生配信イベントでは、[東南アジアろうLGBTQ会議]開催のための挑戦や気付きを振り返っていただきます。さらに、山本さんが2018年の末にマニラで訪れた、ろうLGBTQの人々の状況を調査したときのドキュメント映像を特別に配信させてもらいます!

ろう文化に詳しい方もそうでない方も、ぜひ気軽に参加してください。


参加方法:

こちらから登録された方に、イベント前に参加に必要なURLをお送りします。
参加登録の締め切り:10月28日正午
イベント参加に必要なURLなどは、10月29日にEメールで送ります。

予約する:https://deafseaj.peatix.com/

 Peatixを利用したくない方は、こちらのGoogleフォームから予約してください:https://forms.gle/ovqFPjzmPZLdKD98A

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主催:ノーマルスクリーン
協力:Deaf LGBTQ Center
特集ロゴデザイン:宮越里子
助成:国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成

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シンプル・ラブストーリー
Oct
26
to Nov 15

シンプル・ラブストーリー

ミャンマーで生きる あるトランスジェンダーのカップルのドキュメンタリー。

2017年にミャンマーで発表された短編ドキュメンタリーを期間限定配信。

現代のミャンマーで生きるトランス女性の語りを中心にし、彼女が恋をする相手のトランス男性の視点を交え熱いおもいが綴られる作品。二人はミャンマーでどのように生きてきたかを語り、それぞれが自分のなりたい姿のために情熱をそそぐ現在の様子がうかがえる。

A Simple
Love Story

Hnin Pa Pa Soe

監督:ニン・パ・パ・ソー|ミャンマー|2017|21 min

・配信期間:2021年10月26日〜11月15日 

・チケット料金:0円〜600円
 お支払いできる額を選んでください。 
 すべてノーマルスクリーンの活動継続のために活かされます!

・日本語字幕+英語字幕つき|日本からのみ観賞可能 

・The video includes English subtitles. Streaming is available only in Japan.

監督のニン・パ・パ・ソーは、ミャンマー南東部モン州で育ったレズビアン。本作は、国内最大のLGBT団体Colors Rainbow (Equality Myanmar )の映画制作ワークショップで作られ、彼女の監督デビュー作として発表された。

2011年から、より民主的な社会の構築をすすめようとしていた(またはそのように振る舞っていた)ミャンマーだが、2016年の国民民主連盟(NLD)政権発足後も表現の規制は根強く残っていた。本作は、2017年のワッタン映画祭(ヤンゴン)で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞したが、国の検閲に映画の最後の言葉「愛にもいろんな性別があるのかな?(愛にも男とか女とかトムボーイとか女男とかあるのかな?)」の削除を求められ、ニン・パ・パ・ソーはそれを拒否し映画は上映されなかった/しなかった。「国の検閲に本当に腹が立ちました。検閲を求められたあの最後の言葉は、お笑い番組でよく使われる下品な言葉もふくんでいないのに。」

今年(2021年)2月にクーデターが起こり、緊張した状況が続くミャンマー。現在の映画関係者の状況は、イメージフォーラム・フェスティバル2021で行われたパネルディスカッションに登壇したワッタン映画祭プログラマーのタイディさんの話から少し知ることができる。
→ https://youtu.be/ZOcTvtJY8Ew (2021年9月26日)

他に、ワッタン映画際の10年にわたる活動や検閲について詳しく話されているページ:
居原田遥さん(東京芸術大学グローバルサポートセンター特任助手)によるタイディさんとトゥトゥシェンさん(ワッタン映画祭)インタビュー
→ https://tmop.geidai.ac.jp/conversation/conversation-02/ (2020年|TMOP / 東京芸術大学)

 

(以下、Visual Documentary Project 2020ブックレットより抜粋)

Hnin Pa Pa Soe 
監督:ニン・パ・パ・ソー |1990年ミャンマー生まれ。彼女が自分のセクシュアリ ティを受け入れたのは12歳の時だったが、周囲に多くの困難や制約、差別があり、堂々とカミング・アウトすることができなかった。心理学部を卒業した後、人権や女性の権利、ジェンダーに基づく暴力など数多く のワークショップや研修会に参加し、様々な青年活動 やLGBTが主催する活動にもボランティアとして積極的に参加した。2016年には『シンプル・ラブストーリー』の撮影を開始し、2017年のワッタン映画祭で最優秀ドキュ メンタリー賞を獲得した。そのような賞を受賞したにもかかわらず、ラストシーンの台詞に問題があるということで、現地当局から上映許可が下りなかった。最優秀ドキュメンタリー賞の受賞と、彼女が検閲官の指示に従うのを拒否したことが世間の注目を集め、彼女はミャ ンマーのLGBTの権利の擁護者として一躍有名になった。

撮影班:
レー・レー・エー 
レズビアンの映像作家で、カメラ ウーマンでもある。LGBT映画や女性の権利推進のための映画を何作か制作している。『シンプル・ラブストー リー』では音声録音を担当した。彼女は『My Mother is Single』(2014) や『Soulmates』 (2014)、『The Story Teller』(2015)、『Valley Flower』(2016) の 制作にも携わっている。 

アウン・サン 
カチン州出身で人権映画学校を卒業。家を出て、映画の仕事に対する情熱を追いかけ、ヤンゴンでフリーの撮影技師になるべく奮闘中。


監督に質問
このドキュメンタリーを制作した理由は?どのようないきさつからこのテーマに取り組むこととなりましたか?

私の作品はミャンマーの主流映画によく見られるLGBTの誤ったキャラクター設定に反論するものです。私は2017年のフィルム・ワークショップの研修生でした。当時、私は期間中にフィルム・プロジェクトを完了させなければなりませんでした。よい話はないかと探した末、二人のトランスジェンダーの友人のラブストーリーに基づくドキュメンタリー映画を監督することに決めました。二人の話がとてもユニークだったので映画化の機会を逃したくなかったのです。この物語はトランスジェ ンダー男性とトランスジェンダー女性のラブストーリーで、ジェ ンダー・アイデンティティの常識に挑んだ作品です。しかし、ビルマ社会はLGBTのコミュニティを受け入れられません。今も、LGBTQIA+の人々は差別の下で悪戦苦闘しています。それにもかかわらず、トランスジェンダーの男女の間の愛は、社会だけでなくLGBTQIA+のコミュニティからも受け入れられていないのです。私が指摘したいのは、愛にはジェンダーなど関係ないという事実です。

*本作は、日本では昨年末にVISUAL DOCUMENTARY PROJECT (VDP)で配信されました。
今年もVDPはオンライン配信で行われます。テーマは「死と生と」。詳細をチェック!
https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/vdp/vdp2021/ 


主催:ノーマルスクリーン
助成:国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成
協力:京都大学東南アジア地域研究研究所

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叫ぶヤギ
Oct
15
to Nov 7

叫ぶヤギ

特集:クィア東南アジアの今 その声のいくつか
Unmasked Queer Voices from Southeast Asia Today

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監督:タンサカ・パンシッティウォラクン|タイ|2018|22min|Screaming Goats

「タイ南部の国境地帯は危険で恐ろしく、住むべきところではない、暴力に満ちた場所だ。」メディアはたいていこの地方をこのように紹介する。しかし、南部の国境地帯は実際にはどのようなところなのだろうか。この作品は、女性同士のカップルの目を通じて、この地方についてのもう一つの見方にいざなう。(Visual Documentary Project 2019より)

アピチャッポンと同世代の映画作家タンサカが、彼が生まれた地域近くのマレーシア国境近くパッターニー県でカメラをまわした。ムスリムの人々が多く住むこの地域の穏やかな時間と暴力が忍び寄る緊張感をとらえた短編ドキュメンタリー作品。チェンマイとバンコクから移り住んだカップルが現地で行なっているジェンダーやセクシュアリティに関する勉強会やサッカーチームの活動の様子も垣間見れる。ノーマルスクリーンで期間限定配信。


・配信期間:2021年10月15日〜11月7日
・チケット料金:0円〜1000円(Vimeoでは0円〜560円)
 お支払いできる額を選んでください。
 すべてノーマルスクリーンの活動継続のために活かされます。
・日本語字幕+英語字幕つき|日本からのみ観賞可能
・The video includes English subtitles. Streaming is available only in Japan.


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Thunska Pansittivoraku
タンスカ・パンジッティヴォラクル:1973年、バンコク出身。チュラロンコーン大学芸術教育学科卒業。過去には Thai: Film Quarterly など多くの雑誌のコラムニストとしても活躍。彼のドキュメンタリー、短編、長編作品は、ベルリン国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、香港国際映画祭など100以上の映画祭で上映されてきた。 2004年の第4回台湾国際ドキュメンタリー映画祭では長編『Happy Berry』で審査員グランプリを受賞。『Heartbreak Pavilion』というプロジェクトは、2005年の釜山国際映画祭の釜山プロモーションプランから最高賞があたえられた。タクシン政権下の2007年には、文化省現代芸術文化事務局よりシラパートーン賞が授与された。 タイ美術界に重要な貢献をした作家に送られるこの賞は過去には、ペンエーグ・ラッタナルアーン、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ウィシット・サーサナティヤンなどが受賞をしている。 彼の初の劇映画 『Supernatural』はロッテルダム国際映画祭でプレミアされた。 制作にくわえ、バンコク大学映画学科で特別講師として教壇にたち、Bioscope Magazineでコラムの執筆も行っている。ノーマルスクリーンでは、Queer Visions 2018にて『僕を憶えてる? (Vous Vous Soviens De Moi? )』を上映した。

  • 彼の名前はこれまでにカタカナで、ツンスカ(アジアクィア 映画祭)やタンスカ(ノーマルスクリーン)とも表記されています。

  • 本作は、Visual Documentary Project 2019にて日本初上映されました。本配信ではその際と同じ日本語字幕版を配信しています。

  • 京都と東京での上映のために来日した監督のタンサカさんと本作出演者のアンティチャー・セーンチャイさんのコメント、さらに山本博之准教授による解説が以下リンク先で読めます。Visual Documentary Project 2019 上映・トークイベント開催レポート:https://jfac.jp/culture/features/f-vdp2019-report/2/

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解説:空っぽな同じ時間

 
 

主催:ノーマルスクリーン
助成:国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成
写真:sleep of reason films
協力:京都大学東南アジア地域研究研究所
(2021年のVISUAL DOCUMENTARY PROJECTのテーマは「死と生と」。公募作品から選ばれた短編ドキュメンタリー映像が12月にオンライン上映の予定です。https://vdp.cseas.kyoto-u.ac.jp/

thunska-logo.png

・10月12日、このページを公開。
・10月21日、作品説明文でマレーシアと書くべき箇所をミャンマーと書いていたため修正。
・10月28日、解説文へのリンクを追加。

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ひとまずさよなら “ユア ビゲスト ファン”
Sep
27
to Oct 18

ひとまずさよなら “ユア ビゲスト ファン”

特集:クィア東南アジアの今 その声のいくつか
Unmasked Queer Voices from Southeast Asia Today

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Resolving 'Your Biggest Fan'


ひとまずさよなら “ユア ビゲスト ファン”|監督:ステフ・アラナス|2020|16:35|フィリピン

チケット料金:0円〜1000円(Vimeoでは550円のみ)
配信期間:2021年9月27日〜10月18日


ロックダウン…。卒業制作、どうしよう。

2020年、マニラ。大学最後の年に卒業制作として映画『Your Biggest Fan』の撮影をする準備をしてきていたのに、新型コロナウィルスの蔓延によりロックダウンになってしまった。監督であり本作をリードするのは、当時フィリピン大学ディリマン校在籍中のステフ・アラナス。友人たちと相談しながら、これまでの自身を見つめることで新たな映画をつくることにした。それが本作。

ドゥテルテ政権下のコロナ禍で、卒業できるのかも、仕事が見つかるのかもわからない、不確かな現在と未来。そんななか、若いトランスジェンダー女性として生きるアラナスの怒りと前向きな姿が凝縮されたセルフドキュメンタリー。

ミュージシャンとしても活動するアラナスは、自身が登場するミュージックビデオや楽曲の制作背景を本作に盛り込んでいる。音楽活動のパートナーであるユージと発表した曲「Unrest」では、現政権をディーバ的に痛烈に批判している。

彼女は、これまでに、短編映画やミュージックビデオの美術を担当し、2018年に発表した『Mimi's Makeover』はフィリピン大学フィルム・インスティトゥートのブラックベレー賞を受賞。 さらに、表現活動を通し、トランスジェンダー やクィアの人々の経験や課題に光りをあて、コミュニティをエンパワーしようとしている。


劇中で流れる2曲の歌詞日本語訳を公開!
・Say What U Want ステフ・アラナス|歌詞翻訳
・Unrest –不安– by ステフ&ユウジ|歌詞翻訳

イベント

フィリピンにいる本作の監督ステフ・アラナスさんとオンライントーク開催!
ステフさんに皆さんの質問に答えてもらいます。

2021年10月2日(土) 13:30~15:00

無料|登録制:こちらから登録してください

使用言語:英語(通訳あり)| 定員: 500名

イベント主催:立教大学ジェンダーフォーラム




主催:ノーマルスクリーン
字幕:佐藤まな
助成:国際交流基金アジアセンター アジア・市民交流助成

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タンズ アンタイド with CINRA.NET
Jun
29
to Jun 30

タンズ アンタイド with CINRA.NET

1989年の映画『タンズ アンタイド』を、無料でオンライン上映
上映団体ノーマルスクリーンとカルチャーメディアCINRA.NETが共同で開催

(Tongues Untied|1989|55 min|アメリカ|英語|日本語字幕)

1994年にエイズによる合併症で逝去したアメリカの映像作家、マーロン・リグスによる同作は、黒人ゲイ男性として生きる人々を描いたドキュメンタリー映画。詩や音楽、出演者の身振りなど様々な表現方法を用いて、当時「いないもの」とされていたゲイやブラックコミュニティの経験を描き出している。海外メディアでは映画『ムーンライト』の先駆け的存在とも評され、2019年には映画公開から30周年を記念して全米各地で上映された。日本では1992年の第1回『東京国際レズビアン・アンド・ゲイ・フィルム・フェスティバル』において紹介されたのち、2020年にノーマルスクリーン主催の上映イベントが行なわれ、盛況となった。

CINRA.NETでは今回の上映にあわせて『タンズ アンタイド』の特集記事を掲載するほか、上映期間の6月29日には、CINRA.NETのInstagramアカウントで『タンズ アンタイド』の字幕制作者を迎えるInstagram Liveも実施予定。

【 映画の無料視聴チケットは、こちら(Peatix)で販売中 】

・チケットを購入すると、6月29日0時からPeatix(チケット管理サービス)の[視聴]セクション、または[イベントに参加]ボタンをクリックすると映画の本編が鑑賞できます。
・本編視聴期間は6月30日(水)23:55までとなります。
・6月28日までにチケットを購入した人(登録者)には、配信開始(6月29日)と同時にリマインダーをお送りします。(6月29日、6月30日にチケットを購入した場合は、[視聴]セクション、または[イベントに参加]ボタンでそのまま作品の視聴をすることが出来ます。)
・チケット販売は30日の22時まで。
・配信は日本国内限定。
・カンパは、配信サービス使用料と日本語字幕制作者5名に振り分けられます。
・オンラインのみのイベントです。

記事公開!
黒人ゲイ男性はいかに語り始めたか 『タンズ アンタイド』を紐解く(CINRA.NET)
https://www.cinra.net/column/202106-tonguesuntied_dnmkmcl

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・鑑賞者の感想などツイッターまとめ:https://twitter.com/i/events/1216895382203981824 (2020年1月)
・字幕にも参加したJun Fukushimaさんによる解説:黒人ゲイ男性たちを写した実験ドキュメンタリー『タンズ・アンタイド』は何が革新的だったのか? (i-D Japan|2020年1月)
・タンズアンタイド関連おすすめポップカルチャー&アート:http://normalscreen.org/blog/tu-related(2020年1月)

・ALTERNATE ENDINGS, RADICAL BEGINNINGS
HIV/AIDSの影響を強く受けながら語られることの少ない、黒人コミュニティの経験に焦点をおく試み。アメリカのアート界を中心に注目されるアーティスト8人が参加したVisual AIDSによる映像集。
作品が鑑賞できる特設ページはこちら:http://normalscreen.org/dwa2017

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映画『タンズ アンタイド』上映会
2021年6月29日(火)〜30日(水)
上映作品:『タンズ アンタイド』(監督:マーロン・リグス)
料金:無料
主催:CINRA.NET|NORMAL SCREEN
協力:CIP Books
写真:Signifying' Works|Frameline

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