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ワニタ・モハメッド: コミュニティビデオアーティスト、アクティビスト。助けを必要とする人々のために低価格のビデオ機器を使い表現活動をしている。ニューヨークのGMHC (ゲイ メンズ ヘルス クライシス)ではエイズコミュニティのためと、それについての教材ビデオを制作。パーソナルワークでは一般のメディアでは取り上げられない、友人や隣人のストーリーに目を向けている。
 

Nelson Sullivan

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ネルソン・サリバン (1948–1989) :ビデオアーティスト。1980年代のニューヨークで、彼はミートパッキング地区にある9番街の巨大タウンハウスに住んでいた。家にはよくレディ バニーやマイケル・アリグ、クラブキッズ、シルビア・マイルズ、アルバート・クルード、ジョン・セックスなどが集っていた。YouTubeや自撮り棒が登場する何十年も前から彼はカメラに夢中になりニューヨーク中を撮影し、出会ったクリエイティブな人々の特別な出来事や日常を記録した。41歳のとき、心臓発作で死去。彼の記録した映像はYouTubeで観ることができる。

 
 
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レイ・ナヴァロ (1964–1990): アーティスト、映像作家、アクティビスト。カリフォルニア芸術大学に通ったのち、1988年にホイットニー美術館のスタディプログラムに参加するためにニューヨークへ移住しアクトアップにも参加。また、アクトアップの映像部門として機能したDIVA TV (Damned Interfering Video Activists)のメンバーでもある。DIVA TVはエイズとの戦いを後押しするために、公共証言やメディア、コミュニティアクテビズムを記録。エイズによる合併症で36歳で他界。

Southern AIDS Living Quilt

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南部エイズリビングキルト: 米国南部の女性(特に有色人種の女性)に拡がりをみせるHIVの影響を中心にしたプロジェクト。ビデオを使い、HIVとともにいきる女性たちの個人的なストーリーやヘルスケア提供者の証言を共有している。これらは早期診断と蔓延予防のために、必須事項としてHIV検査を医療ケアに組み込むことの重要性を強調している。のべ13の州から100人以上の女性が南部エイズリビングキルトを通し紹介されていてYouTubeで鑑賞することができる。

 
 
 
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ジェームズ・ウェンズィ: エイズアクティビスト、ドキュメンタリー映画作家。1990年代にアクトアップを記録し、エイズコミュニティTV (aka DIVA TV) の毎週番組の製作、監督、編集を担当した。1991年よりのべ160以上のドキュメンタリーをプロデュースし、長編ドキュメンタリー『Fight Back, Fight AIDS』も監督。デモ、コンフェレンス、エイズに対するコミュニティの文化芸術的なレスポンスなどを700時間以上記録し、彼の映像はよくドキュメンタリーなどで使用されている。また、ニューヨーク公共図書館のEstate Projectによるエイズアクティビストビデオ保存プロジェクトのアーキヴィストでもある。
 

Luna Luis Ortiz

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ルナ・ルイス・オーティス: 1972年、ニューヨーク生まれ。1986年、14歳のときに初めてのセックスで感染した。1988年からHIVアウェアネスの代弁者としてヘトリクマーティン学校でHIVと生きるティーンのために活動し、2007年からはGMHCで働いている。 School of Visual Artsでは写真を学びデイビッド・ラシャペルやリサ・ロス、シェドリク・ウィリアムズやナン・ゴールディンと仕事を共にした。The Luna Showはヴォーギングやそのコミュニティの人々についてのウェブシリーズ。ハウス/ボールとよばれるこのコミュニティは HIV/AIDSの影響を最も受けたコミュニティの1つでもある。The Luna ShowはYouTubeで再生回数が200万回をこえている。
 

Justin B. Terry-Smith

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ジャスティン B・テリースミス: HIVと公民権運動のアクティビスト。HIVと生きる試練の生活を綴ったブログ「ジャスティンのHIVジャーナル」が人気。空軍にも所属していた彼はメリーランド州のローレルで夫のフィリップテリースミスと息子のランディンとタヴィスと暮らしている。また最近はパブリックヘルスの博士号所得に挑んでいる。

 
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キャロル・リー aka スカーロット・ハーロット: セックスワーカーアクティビスト、アーティスト。30年以上サンフランシスコのベイエリアに住み、70年代後半よりスカーロット・ハーロットとして政治を皮肉った執筆およびパフォーマンスを行っている。題材はクィアとフェミニストの問題やサンフランシスコのマッサージ店で自身が経験したことなど。“セックスワーカー”という言葉を生んだ彼女は、セックスワーカー権利運動の“母”として知られている。 近年の作品は sexworkermedialibrary.orgで鑑賞可能。
 

Mark S. King

マーク S・キング: 1985年にHIV検査が一般に始まったと同時に自身の陽性が発覚。それ以来、HIVとともにいきることについて執筆をしている。ブログhttp://marksking.com では依存症から回復するHIVポジティブのゲイとしての記録が綴られている。また『A Place Like This』の著者であり、この本ではエイズが蔓延し始めた頃のLAでの生活を回顧している。

 

キュレーター

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Hugh Ryan

ヒュー・ライアン: 歴史研究家、ライター、キュレーター。ライティングのトピックは食から旅、ヤングアダルト小説のゴーストライターやクィアヒストリーまで幅広い。コピーライターとしても活躍。彼のエッセイはThe New York Times、Details、The Daily Beast, The Advocateなどに発表されている。ベニントンカレッジのライティングセミナーでノンフィクションのMFAを所得。現在はブルックリンにおけるクィア文化の歴史を研究。また、The Pop-Up Museum of Queer Historyの創設者でもある。

Alexandra Juhasz

アレクサンドラ・ユハス: アクティビスト、メディア論博士。政治に影響をあたえ変化をもたらし、個人やコミュニティの成長を促すメディア表現の制作・研究をする。ニューヨーク大学の映画研究で博士号を所得し、『AIDS TV (Duke, 1995)』『Women of Vision: Histories in Feminist Media (Minnesota, 2001)』などの本も執筆。近年はYouTubeにおけるフェミニストの教育法、影響、コミュニティについての研究している。NY市立ブルックリンカレッジ教授。

Jean Carlomusto

ジーン・カルロムスト: フィルムメイカー、アクティビスト、インタラクティブメディアアーティスト。社会から無視された個人や人々の複雑性を追求し、よくLGBTやHIV/AIDSの歴史を従来とは違った形で扱う。彼女の作品は世界中のアート展や美術館やテレビで発表され、2015年にはHBO局で放送されたドキュメンタリー『LARRY KRAMER IN LOVE & ANGER』を製作・監督した。同作はサンダンス映画祭で上映され、エミー賞にもノミネートされた。ロングアイランド大学ポスト校メディアアート学部テレビジョンセンター長。

 

翻訳/字幕:Normal Screen
協力:Visual AIDS, Community center akta, Alisa and Meina

・この作品は2016年12月に全米70ヶ所以上で上映され、日本では
2017年8月5日に東京・新宿二丁目にあるCommunity center aktaと共催で上映されました。

 
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ALTERNATE ENDINGS

Day With(out) Art 2014