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Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】

20周年だよ特別上映 クィア・オムニバス映画
Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】

写真:田口弘樹

4月27日 4PM at ネオ書房@ワンダー店 (神保町)

・申込みが予定数に達したので予約受付は締め切りました。
・今後のキャンセル状況によっては若干の枠が空く可能性があります。
・予約なしで当日来場された場合は、整理券をお渡ししてお待ちいただき、会場の状況に応じてご案内します。確実に着席してのご鑑賞をお約束できるものではないことをご了解ください。


2004~2005年の日本製、1作品5分のクィア短編 x 11本を発掘上映!

クィアをテーマに分野の異なるアーティストたちが自身のセクシュアリティを反映させた5分間の映画を作り、2004年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で世界初公開されたオムニバス映画『Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN』 この作品の20周年を祝い、神保町で1回だけの特別上映を行います!

現在も精力的に映画制作や映画出演をする今泉浩一さんと岩佐浩樹さん(habakari-cinema+records)の呼びかけにより、「ひとり5分」という条件のもと、11組の自主映画作家/写真家/漫画家/ドラァグ・クイーン/ダンサー/詩人/アートディレクターなど活動領域も様々な個性が集ったことで、ヴァラエティに富んだ作品たちが生まれました。

駅やレンタルビデオ屋さんでの甘酸っぱい瞬間、台所だったりクラブだったりの歌や踊りのあるコミュニティ、そして頭のなかだけの出来事などなどキュンとなる作品から笑える作品まで様々です。

あの頃が懐かしいあなたもあの頃は赤ちゃんだったあなたも、この機会にぜひ一緒に鑑賞しましょう!

本上映では、発表当時1回のみの上映でお蔵入りになっていた畑智章監督の『The Untitled Slide Show』を20年ぶりに蔵出し、計11本の短編集としてのワールド・プレミア上映となります。

上映後トーク
上映後には本プロジェクトに参加したアーティストのアキラ・ザ・ハスラーさんマダム ボンジュール・ジャンジさん、そして企画者でもある今泉浩一さん岩佐浩樹さんが登壇!飛び入りゲストもあるかも? 聞き手として日本のクィア演劇に関するイベントも行う飛田ニケさんをお迎えします。

開催日時
2024年4月27日(土)
15:30 開場
16:00 上映開始

会場
ネオ書房@ワンダー店
(東京都千代田区神田神保町2-5-4開拓社ビル @ワンダー2F)
 最寄り駅:神保町駅(A1出口を出て右方向に30秒)
 Google Map

入場料
・当日:2,500円
・予約:2,000円
・障害者割引:1,500円
*当日精算(現金のみ)
*全て1ドリンク付き

予約 https://forms.gle/1u8Bio68N3K8o4VR8 


その他
・映画は英語字幕あり。トークは日本語で行います。
・大型モニターでの上映です。
・会場のあるビルにはエレベーターがあります。
・最大50名程度の小さなスペースですので、ご予約をお勧めします。

作品情報
題名:Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN【完全版】|2004-2005年|日本語|65分|企画・製作:habakari-cinema+records

#00  オープニングアクト "Let's take a trip." ナレーション:葉月螢(ほたる)
#01 『パラレル・コンタクト』監督:長谷川健治朗
#02 『鼻歌をうたう私と颯爽とあるく彼女』監督:iri
#03 『KEY』監督:康延年
#04 『wrap! rap!-10cs3-』監督:うららさとこ
#05 『The Untitled Slide Show』監督:畑智章
#05’『JUICY!』監督:ジャンジ♥
#06 『199X年の必殺技』監督:タカサキケイイチ
#07 『町27』監督:平井優子
#08 『キスしてほしい』監督:今泉浩一
#09 『かがよひ』監督:田口弘樹
#10 『バイバイ・オーバー・ザ・レインボウ』監督:アキラ・ザ・ハスラー
*各作品詳細はこちら

We are celebrating the 20th anniversary of the indie Japanese short film collection Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN on April 27 at Neo Shobo, the same building as the bookstore @Wonder in Jimbocho, Tokyo. Ten artists from various practices were invited to create a 5-minute film, and the collection was premiered in 2004. The spoken language is Japanese, with English subtitles. There is no interpretation for the post-screening conversation, but everyone is welcome. 
RSVP: https://forms.gle/1u8Bio68N3K8o4VR8 

20年後の企画者より皆様へ

当時使っていたのはDVminiで、と書きながらさすがに目眩がしそうになるのですが、20年前は確かにそういう時代だったのでした。使っていた家庭用デジタルカメラの記憶媒体は小さなテープで、そこからパソコンに取り込んで編集して完成品をまたテープに書き出す…という作業でした。いみじくも映像の仕事をしている友人がそれを「映画制作が民主化された」と形容していましたが、ハードウェアの利用しやすさという点では劇的にハードルが下がり、ご多分に漏れず私たちもその数年前から自主映画制作を始めていました。

ただその頃の日本ではゲイやレズビアンの(LGBTQという言葉はまだ一般的ではありませんでした)映像作家、とりわけ自身のセクシュアリティを映画で表現している人に出会うことがほぼなかったので、ならば友人知人、そのまた知り合いなどで表現活動をしている人たちに短編映画を作ってもらってひとつなぎにしたらどうなるだろう?という思いつきと関心から生まれたのが、オムニバス形式の『Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN』です。出来上がったものを眼にして、なんだ日本にも潜在的にこれだけの「クィア映像作家」がいたじゃないか、とひどく心強く思ったことを憶えています。

この20年の間にテープのカメラは退場し、スマートフォンでも桁違いに高画質な映像が撮れるようになりました。インターネット上に映画でもドラマでもない無数の「動画」が洪水のように溢れている状況も、当時は想像しえなかった未来です。それでも相変わらず「クィア映像作品」は質量ともに足りていないような気もしますが、今回上映会という、いささかアナクロかもしれない形で2024年現在の皆さんの目に触れることになる『Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN』が、わけても初めて観る人の中にある何かを触発することができたなら、企画したものとしてこれを上越す喜びはありません。

habakari-cinema+records 岩佐浩樹

 

主催:normal screen / habakari-cinema+records
予約フォーム:https://forms.gle/1u8Bio68N3K8o4VR8 

Earlier Event: April 23
レバノン*プリズム*ナイト