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TONGUES UNTIED

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* 予約ページ:https://forms.gle/193Hm3TAAFUetCqa7

アメリカの黒人ゲイ男性による表現の歴史を語るうえで欠かすことのできない映像作家、マーロン・リグス
彼の1989年の代表作『Tongues Untied』を特別上映

タイトルの「タンズ・アンタイド」を日本語にすると「話しはじめた口」。詩人やアクティヴィストとしても活躍したリグスは、同じ年に生まれた著名な詩人エセックス・ヘンプヒルの詩や彼のパフォーマンスをからめながら、奴隷制度が建国以前から続いたアメリカの地で黒人でゲイとして生きる人々の複雑な経験をつづる。

差別や憎悪に晒され続け、さらに降りかかるエイズ危機にも屈せず生きる彼らの苦悩。その只中で生み出されてきたユーモアや遊びの表現。張り詰めた緊張感をもって沈黙を破る彼らの声を、映画は実験的なドキュメンタリー/エッセイのスタイルで革命的に響かせる。
2019年には30周年を記念して全米各地で上映された本作を日本語字幕つきで上映です。
(タンズ・アンタイド|1989|55 min|アメリカ|英語|日本語字幕)

 

* チラシでは、「(おそらく)日本初上映」と表記しましたが、1992年の第一回東京国際レズビアン・アンド・ゲイ・フィルム・フェスティバルで本作は上映されたという記録をチラシ制作後に確認しました!映画祭で鑑賞された方の当時のお話などもお聞きできればと思っています。(上映当時表記:『タングス・アンタイド』)

同時上映:『知られざる結末、斬新な幕開け』 リグスのレガシーをさらに発展させる現代のアーティストによる映像7作品。ミッキー・ブランコ、ブロンテス・パーネル、シェリル・ドゥニエらがアメリカ黒人コミュニティにおけるHIV/AIDSの影響を大胆に映しだす。
(Alternate Endings, Radical Beginnings|2017|51 min|アメリカ|英語|日本語字幕)

2020年1月13日(月/祝)
14:30~16:30(14:00開場)

入場料(会場で選択いただき、その場でお支払いいただきます)
・2500~3000円 『タンズ・アンタイド』+『知られざる結末、斬新な幕開』 資料込み|料金スライド式
・2000円 『タンズ・アンタイド』資料込み
・1500円 22歳以下|『タンズ・アンタイド』資料代込み

 

価格について:今回は入場価格/内容を選択できるようにしました!若い方にも来場いただきたいと同時に、ノーマルスクリーンの活動とその継続をサポートしてくださる方のために価格に幅をつけました。

会場:日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール
(東京都千代田区日比谷公園1-4)

予約ページ:https://forms.gle/193Hm3TAAFUetCqa7

主催:Normal Screen|C.I.P. BOOKS
連絡先:normalscreen@gmail.com

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Marlon Riggs

マーロン・リグス:アメリカのジャーナリスト、ドキュメンタリー作家。黒人、 黒人で男性、そしてゲイであることなど、交差性を早くから意識しドキュメンタリーを制作。やがてそこにエイズの問題も加わる。生涯で計8作品の映像をのこし、1994年に37歳で逝去。



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Essex Hemphill

エセックス・ヘンプヒル :アフリカンアメリカンのゲイとしての声を中心とし、政治性の強い作品を発表した詩人/パフォーマー。彼の詩は本作やアイザック・ジュリアンの『ルッキング・フォー・ラングストン 』(1989)でもフィーチャーされ、日本では彼の詩「荒い吐息」が1993年に出版された「ハイ・リスク:禁断のアンソロジー」(白揚社)に収められている。1995年に38歳で逝去。

 

Photo courtesy of Signifyin' Works

・鑑賞者の感想などまとめ:https://twitter.com/i/events/1216895382203981824
・字幕にも参加したJun Fukushimaさんによる解説:黒人ゲイ男性たちを写した実験ドキュメンタリー『タンズ・アンタイド』は何が革新的だったのか?(i-D Japan)
・タンズアンタイド関連おすすめポップカルチャー&アート:http://normalscreen.org/blog/tu-related