映像上映シリーズ ノーマルスクリーンは、現在、日本滞在中のアーティスト、ジェイ・トライアンギュラーとともに本展示を企画しました。
ジェイさんの映像「ホール・ワールド・イズ・ワッチング」(79分)は、今年春にニューヨークで1ヶ月滞在し、エイズ危機やその後の運動や生活において表象の少ない女性にフォーカスし制作されたもの。RUBは、ジェイさんが毎号テーマを決め、滞在先で様々なアーティストを招いてつくるzineで、今回は日本で「幽霊」をテーマに作られた新刊も発表しています。
チェン・アンアンはジェイさんのパートナー、ディエゴ・バレラはジェイさんの兄で、彼らはよくともにアート作品を作っているコラボレーターです。
ジェイ・トライアンギュラー (J Triangular)
台北拠点、コロンビア出身のクィア詩人、実験映像作家、キュレーター、写真家。抵抗、ジェンダー、記憶について多くのアートプロジェクトを行う。いまだ解決されない社会的暴力の歴史、恐怖を植えつけられることによるアイデンティティの破裂、制度化された差別などを詩的に表現する。 初期の映像作品はスーパー8を用いてスペインで制作され、キュレーションでは、クィアコミュニティやそのつながりを通しアートをつくったり連帯による行動をおこしたりした。
ディエゴ・バレラ(Diego Barrera)
コロンビア出身、チリ拠点のニヒリスト+クリエーター、ハイパー・アンドロジナス起動者。ここで紹介される彼のミュージックビデオ作品は、Phew(伝説のパンクバンド、アーント・サリーのメンバー)、ジム・ジャームッシュ、Xiu Xiu、レナ・プラトナス、レバノン・ハノーバー、Mater Suspiria Visionとのコラボレーションである。
アンアン(Chen An-An)
台湾拠点の彫刻家、インスタレーションアーティスト。クィアな様々な愛の感情、欲望、また、自己のアイデンティティと社会構造の複雑な関係の間で失われるものと向き合い作品制作を続けている。近年の写真/ドローイングのプロジェクトは、トライアンギュラーと制作する日記でもあり、レズビアンの親密性に焦点をおいている。
さらに、ジェイが呼びかけ、編集長であるzine “RUB” を展示し日本のアーティストやジンスタが参加するRUBの最新号も公開!
トライアンギュラーは、8月から京都芸術センターでのレジデンシーで10月まで日本滞在中。
* トライアンギュラーによるzine参加者募集中!http://normalscreen.org/blog/rub
テーマは「Queer Ghost」
2019年9月26日(木)〜9月29日(日)
16:00 - 22:00 (最終日は21時ごろまで)
community center akta
(東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301)
入場無料
主催:Normal Screen | J Triangular
協力:community center akta | Ken Nakahashi | Kyoto Art Center | Visual AIDS