2017年11月に中野区産業振興センターで行われたTOKYO AIDS WEEKS 2017で同団体と共催で上映した作品を紹介します。

咲きこぼれる夏 / 옥탑방 열기 / Summer Days in Bloom

10年前にHIVに感染してから積極的に活動をするガブリエルと感染してから落ち込んでいるドゥヨルとのゲイカップル。韓国を舞台に対照的な2人の日常を女友達が捉えたドキュメンタリー。ゲイであることや陽性であることをカミングアウトする2人の浮き沈みする時間が響く。
2013年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で日本初上映され、東京では2014年の上映依頼となった。

監督:ノ・ウンジ、コ・ユジョン|2012年|韓国|75分|韓国語|日英字幕
協力:ノ・ウンジ、コ・ユジョン、山形国際ドキュメンタリー映画祭
Huge thank you to the directors Roh Eun-ji, Go U-jung and Yamagata International Documentary Film Festival.

 

- 監督のことば -

 恋のようで、ないようで、屋上の小部屋という狭い、独立した空間で同居しながら、出会いと別れを繰り返すふたり。
 同じ傷のなかで、異なることを欲望するふたりを見守りながら、多くの質問がわき起こった。
 愛し合うことができるか?
 一緒にいられるか?
 また始めることができるか?
https://www.yidff.jp/ より)


始まりの駅 / Heart Station

オーストラリアに住む中国人青年を描く短編。HIV感染の可能性のあるセックスをしてから、暴露後予防(PEP) を始めた主人公ジーヤンの3ヶ月間の不安や苛立ち、そして成長を描いた中国若手監督による秀作。
監督:タオ・ジア|2016年|中国|17分|英語、中国語|
協力:レインボー・リール東京, 上海プライド映画祭


トークバック 沈黙を破る女たち / TALK BACK OUT LOUD

女だけの劇団。
アマチュアだけどかなり本気。
元受刑者とHIV/AIDS陽性者のコラボを追ったドキュメンタリー!

女たちのアマチュア劇団 — それは芸術か、セラピーか、革命か?
舞台はサンフランシスコ。
主人公は、元受刑者とHIV/AIDS陽性者。
彼女たちは、自分たちの人生を芝居にした。
暴力にさらされ、“どん底”を生き抜いてきた女たちの現実とファンタジー。
彼女たちの舞台は芸術か、治療か、それとも革命か?
芝居を通して自分に向き合い、社会に挑戦する8人の女たちに光をあてた、群像ドキュメンタリー。

監督:坂上香|2013年|日本|119分|英語
Still from the film © Kaori Sakagami

上映後には坂上香監督と佐藤郁夫さん(ぷれいす東京)によるトークバックセッションが行われました!

 
© normal screen

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TalkBack2-edit.jpg

Still from My barbarian's counterpublicity

Still from My barbarian's counterpublicity

ALTERNATE ENDINGS

アメリカ現代アートで活躍する7組のアーティストがそれぞれの個人的な視点と記憶をビデオというミディアムを使いHIV/エイズの歴史の様々な感情を表現しようと試みる作品集。
全作品が鑑賞できる特設サイト:
 http://normalscreen.org/visualaids

 

Compulsive Practice
やめられない習慣

脅迫観念にかられるような、やめることのできない日々の習慣。HIV/AIDSとともに生きる、または生きた9人のアーティストとアクティビスト。彼らはどのように、どのくらいHIV/AIDSの影響を受けたのか。ビデオダイアリーや非暴力・不服従、YouTubeやベータマックスなどで表現しています。
全作品が鑑賞できる特設サイト:
 http://normalscreen.org/dwa16

 
Ray NAvarro

Ray NAvarro


作品はTOKYO AIDS WEEKS 2017 と共催で、11月25、26日に中野区産業振興センター 多目的ホールにて上映されました。来てくださったみなさん、上映に協力してくださった作家や映像関係者、本イベント関係者にお礼申し上げます。