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知られざる結末、アクティヴィストの蜂起

Visual AIDS- Day With(out) Art 2018
ACT UP NY, Positive Women’s Network, Sero Project, The SPOT (Safe Place Over Time), Tacoma Action Collective, VOCAL (Voices Of Community Activists & Leaders)

ALTERNATE ENDINGS, ACTIVIST RISINGS
12月9日(日)7PM

12月1日にVisual AIDSが [アートの(ない)日]のためにニューヨークで世界初上映する映像作品を9日に字幕付きで日本初上映します。
アメリカの6つの刺激的な団体による短編ビデオを通し、AIDSアクティビズムにおけるアートと今日のアドヴォカシーの影響を紹介。彼らの幅広い戦略(直接的なアクションから全国的なムーヴメント構築のための草の根運動まで)を通し、それぞれがどのようにクリエイティブな方法で今も続くAIDS危機に対して活動してきたのかが浮き彫りになります。
HIVと生きる人々を犯罪者扱いをする法律が今も残る州が多くあるアメリカで活動する彼らの暖かく勇ましい姿を目撃してください。

参加団体:ACT UP NY、Positive Women’s Network、Sero Project、The SPOT (Safe Place Over Time)、Tacoma Action Collective、VOCAL (Voices Of Community Activists & Leaders)

日時: 12月9日(日)7PM
会場: Community center akta
東京都新宿区新宿2-15-13 第二中江ビル 301
資料代: 500円

この上映はTOKYO AIDS WEEKS 2018に参加しています。https://aidsweeks.tokyo

*日本語字幕近日公開。



参加団体

ACT UP NY

1987年からACT UP NYは毎週月曜日に、おもにLGBTコミュニティセンターでミーティングを行ってきた。彼らの初期のデモ、メディアキャンペーン、直接行動はHIV/AIDSの医療はもちろん、人種/格差/ジェンダーの問題と絡める考えをひろめた。

さらに彼らは薬の値下げや試薬のプロセスの変更を求め、実際に薬を人の体のなかまで届けることに成功した。エイズ危機のはじめの10年は、悲嘆を公共での活動に転換し、公に葬儀を行ったり怒りと虚しさを動力に国立保健研究所(NIH)、疾病管理センター(CDC)、教会、米国政府に対してのプロテストを行った。

2018年、有志が集いPrep4All(団体)と協力し、ギリアド・サイエンシズにツルバダ(HIV感染を99%予防する薬)のパテント(独占権、特許)を放棄するように呼びかけ #HIVPreventionDayというキャンペーンをはじめた。今回のビデオでは、ACT UPのグラフィック&ヴィジュアル タクティック ワーキング部門がミーティングの音声とニューヨークにあるクィアの歴史的ロケーション7カ所を重ね、ACT UP NYがパワー構築のために用いてきた戦略とその価値を細かく説明している。

これまでにACT UPの歴史についての作品は作られてきたが、これは彼らが近年の活動について制作した希少な作品である。


THE SPOT

The SPOT(ザ・スポット:Safe Place Over Time)はミシシッピー州のジャクソンで、若い男性のウェルネス/エンパワメント/リーダーシップのために彼らに機会や助けを提供する団体。

2017年のニューヨーク・タイムズのルポ「アメリカの隠されたHIV蔓延」で取材をしたリンダ・ヴィラロサは、アメリカ南部でひろまるHIVの緊急性、とくに40%のゲイ/バイセクシャルの男性がHIVと生きるというジャクソンの状況(全米でもっとも高い割合)を強調した。

この映像では、ヴィラロサの記事でも登場したセドリック、ジャメリアス、レジと時間をともにし、彼らの密接したコミュニティを知ることができる。そこではジェンダープレイ、ダンスなど様々な表現を用い、互いの命を救いあっている。治療やいろいろなケアに加え、クリエイティヴィティの影響はきわめて力強い。The SPOTのレジがカメラに向かって言う――「踊ることは癒しの療法なのよ」

VOCAL NY

VOCAL(ヴォーカル/Voices Of Community Activists & Leaders)は1999年よりニューヨークを拠点に活動している。HIV/AIDSやC型肝炎ウイルス、ドラッグウォー、ホームレス、大量投獄の影響をうける低所得者が力を感じられるための健康的なコミュニティ構築、そしてただ集うこを目的とした草の根団体。

ビデオではじめにVOCALのメンバーたちがニューヨーク州都やニューヨークの街でデモをしている様子がうつされる。直接行動、音楽、ユーモア、統計、メモリアル、そして彼らの言う“政治パフォーマンス”をもちい、クリエイティブな戦略で州内でのHIVの悪影響やエイズの蔓延を終わらせようとしている。

彼らの戦略は気づかせてくれる。たとえ組織が我々をコントロールしようとも、まだ直接行動の余地はあり、可能性を信じられるのだと。


TACOMA ACTION COLLECTIVE

Tacoma Action Collective(タコマ アクション コレクティヴ/TAC)は2015年より黒人コミュニティのオーガナイザーらが協働し、ワシントン州で草の根の運動や教育に関して活動する集団。

このビデオでは、メンバーたちが、アーティスト、アクティヴィスト、ライター、コミュニティーのヒーラーとして模索する過程をとおし、黒人にたいする差別、Black Lives Matter、文化的産物、HIV/AIDS、セルフケアの関連性をみつける。

TACは相互的に関連する構造的な暴力に「#黒人を排除するな」と訴えながら応答をもとめる。

映像でも2015年に彼らが、ホワイトウォッシュされたタコマ美術館の「Art, AIDS, America」展で行なったダイイン(die-in)の様子や、南アフリカで行われた2016年の国際エイズ会議でのこしたストリートアートが見られる。

POITIVE WOMEN’S NETWORK

Positive Women’s Network(ポジティブウーメンズネットワーク/PWN)はHIVと生きる女性と彼女らのアライによる全米規模のメンバーシップ制団体。HIVとともに生きるすべての女性たちがアメリカで生きていくために戦略的な力を身につけることも目的としている。

2008年にHIVと生きる多様な背景をもつ28人の女性たちにより発足したPWNは、社会正義と人権にかかわる米国内のHIV蔓延にジェンダーのレンズをあたえ、リーダーシップ育成のための繋がりや政策を発展させる。PWNは日々HIVと生きる女性を刺激し情報を伝え行動へと動かし、生活をより良くし権利の擁護などをしている。 

ビデオでは女性たちが2018年にフロリダで行われた「Positive Women’s Network」サミットで仮面を作ったり、あるPWNメンバーが地元のコロラドで鞄にシルクスクリーンをしたりする様子がうつされ、彼らが全米を通しつくりあげた、親身になりお互いをケアする空間を知ることができる。

さらに、コミュニティの力が戦略的な強みの源として語られる。メンバーのキンバリー・ウィルソンが「環境がカジュアルであるほど話しやすい」と言うように、コミュニティは居心地がよいほど手を貸しあえるのだ。


SERO PROJECT

HIVをもつ人々とアライがスティグマや不当な仕打ちから自由になるために活動するネットワークSero Project(セロプロジェクト)。セロ(sero)は “serostatus”からきており、これはHIVステータスの別の言い方でもある。

セロは特に、HIVと生きる人々への不適切な刑事訴追(HIVステータスやHIV感染の可能性などを知らせないことを罪とする)を終わらせることにフォーカスしている。

(米国の)刑事司法制度はHIVを殺人兵器と考え、多くの州ではHIVを誰かにさらすことは犯罪とされている。しかもコンドームの使用やウィルスの量、感染の可能性の有無は関係ない。HIVと生きる人々にとって、けんかの多い関係や誤解はリスクをともない、ささいな違反には30年以上の懲役がかせられ、またセンセーショナルな報道を引き起こすことや性犯罪者として記録が残ることもある。

セロは隔年で「HIV is Not a Crime」というカンフェレンスを催し、全米の活動家に向けて、HIVと生きる人々の犯罪化を終わらせるための戦略と手段のトレーニングを行い、HIVを犯罪あつかいする法の変更のために草の根レベルで活動する人々をサポートしている。

2018年のカンフェレンスでは、HIV犯罪化に反対するアドヴォケートによるヴィジュアルアートや詩が披露された。この映像では、そこから4人にフィーチャーし彼らのクリエイティビティやこの犯罪化が人生に及ぼした影響を聞いている。

sero:血清
seroconversion:セロコンバージョン、抗体陽転、血清転換

Event photo by Ichisei Hiramatsu

Event photo by Ichisei Hiramatsu

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Earlier Event: August 19
Queer Visions 2018
Later Event: February 23
United in Anger